焼石、そして
リメイク版
その六

初秋こそ水に花

お盆以降はどこの山も寂しくなる一方ですが、ここ焼石岳は少し様相が違います。
逆に賑やかになる
のです。
中沼や登山道の両側の湿った場所は、ミズギクやトウゲブキが黄金のカーペットを敷いたように咲き乱れます。
これに紫のコバギボウシが加わったカラー・ハーモニーは実にみごと。
花のボリュームは、全シーズンを通じて、この頃が最多かもしれません。
ミズギク Inura ciliaris の大群生。中沼にて。1987/08/15
トウゲブキとミズギク
1992/08/11
これこそ黄金ロード!
黄のミズギクやトウゲブキ、紫のコバギボウシで埋まってる。
1987/08/15

湿原の至るところで、ニョキニョキ、くすんだピンクの穂花が立上がってます。
これはオニシオガマと言うシオガマギクの一種で、きれいと言うよりも、グロテスクな感もありますが、
他の山ではあまり見られない代物なので、しっかり見ておきましょう。
オニシオガマ Pedicularis nipponica の群生。羊歯のような葉が見えます。
1993/08/24 

トウゲブキとオニシオガマ Pedicularis nipponica    
これは中腹から山頂まで分布します。1991/08/23
上沼。手前のピンクはオニシオガマ。
1994/08/22

南本内岳山頂近くのオニシオガマ群生。左のピークは三界山。
1993/08/24
チョウジギクはオニシオガマやキヌガサソウ同様、日本海側に特有なフロラです。
チョウジギク Arnica mallotopus (上沼にて)
他にゴマナやオニシオガマも咲いてました。
1994/08/22
チョウジギクの花アップ(中沼にて)
1991/08/23
これでも一応ウサギギクと同じ仲間とのこと。

アザミやトリカブトが咲き出すと、秋だなと感じます。
中沼にて。
1991/08/23


オクトリカブト Aconitum japonicum 
1991/08/23

サラシナショウマ Cimicifuga simplex
1994/08/24


ウゴアザミ Cirsium ugoense とオクトリカブト。中沼にて。
1994/08/22

春から秋まで花の途切れることの無いワンダーランド「焼石」の花旅も終わりに近づきました。

おわりに&リンク

今回、このシリーズを作成するに当たって、次の書籍や地図を参考にさせて頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。

◎写真集「焼石連峰の四季」: 高橋亭夫・著/岩手日報社・刊
◎趣味の山野草84年6月号の記事「焼石連峰の花」: 写真・林たかし、記事・及川慶志/褐至ァさつき研究社・刊
◎趣味の山野草85年10月号の記事「焼石連峰の花A」: 写真・林たかし/褐至ァさつき研究社・刊
◎続・岩手の高山植物: 及川慶志・著/褐F谷印刷出版部・刊(絶版)
◎山と高原地図「栗駒・早池峰・焼石岳・神室山」: 調査執筆・早川輝夫、長沢新一/昭文社・刊
◎山渓カラー名鑑 日本の高山植物: 豊国秀夫・編/山と渓谷社・刊


このホームページを見て、
もし焼石に行きたくなった方がいらっしゃいましたら・・・

(^^;私のいい加減な説明文を鵜呑みにせずに、最新の地図やガイドブック等を購入し、目を通すようにして下さい。
私が最後に登ったのはナント1994年。既に15年以上の歳月が流れています。

特に一昨年(2008年)はすぐ近くで大地震が発生しており、この山域でも道路等に大きな被害があったと聞きました。
従いまして、現在どうなっているかと聞かれましても答えようがありません。その点はどうかご了承ください。
東焼石岳山頂から天竺山、経塚山を望む。
1992/06/27

焼石リンク
焼石観光開発連絡協議会
つぶ沼、中沼コースがメイン。登山道の詳細や花はもちろん、山小屋やアクセス道路の状況もわかりやすく紹介。

胆沢町(岩手県)
焼石の表玄関に相当する町。観光をクリックすると、「焼石岳登山情報」に入れます。花の開花状況や道路状況がわかります。

湯田町(岩手県)
南本内岳の登山口にあたるが、説明は皆無。

東成瀬村(秋田県)
なかなか凝った作りだが、使い勝手はあまりよくない。「観光情報」に焼石岳の紹介があるが、あまり詳しくない。


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(本頁は2010/08/15にアップしました。)