2013年ロンリーハーツ植物紀行
今年(2013年)は見ないだろうと思っていた野花5/初秋のやや高所編

北国の春は遅いくせに秋はいち早くやって来る。その傾向は高所ほど顕著なので、まずは山から先に。
ジャコウソウ 9月上旬、東成瀬村にて。
ジャコウソウはシソ科の野草としては、晩春に咲くラショウモンカズラと並んで花がでかい。しかし図体もそれ以上にでかい。
秋田では深山の湿った道路のり面や林の縁などでときどき見かける。名前からして良い香りがするように思い、
鼻に花を近づけてみたところ(私の鈍い鼻には)無臭だった。一説では茎葉を揉むと匂うとのこと。来年、遭ったら試してみよう。

ジャコウソウ クロバナヒキオコシ
9月上旬、東成瀬村にて。
同じシソ科のクロバナヒキオコシも秋田では山あいの湿った斜面や林などに多い。丈が1〜2m以上と草姿が大きい割に花が埃のように小さく、黒紫色なので見過ごされやすい。
写真撮影の面では、この小花にどう焦点を合わせるか、また背景のあしらいはどうするかなど、研鑽工夫を要求してやまない素材。


トリカブトの一種。9月中旬、鳥海山中腹にて。
トリカブトは大好きな花のひとつなので庭に呼びたいのだが、苗を買って植えてもまともに咲いたためしがない。
やはり野に桶鳥兜か。

その向かいではサラシナショウマが白いブラシのような穂を上げていた。英国のボーダーではよく見かける花だが、日本の狭い庭では扱いにくい。
サラシナショウマ、セリ科の何か。下の方にオニシオガマ。
9月中旬、鳥海山中腹にて。
オニシオガマのアップ。9月中旬、鳥海山中腹にて。
オニシオガマ(ハマウツボ科)は冒頭のジャコウソウを直立させたような花姿。
丈は1m近くなるものもあり、(根生)葉はシダのように切れ込み、湿った草地や林の縁などにニョキニョキと立つ様は壮観だ。
太平洋側にお住まいの皆さんには馴染みが薄いだろうが、日本海沿岸の深山高山では割と普通に見られる。秋田では鳥海山の中腹や焼石岳に多い。

ミズギク 9月中旬、鳥海山中腹にて。 エゾリンドウ 9月中旬、鳥海山中腹にて。

意外かもしれないが、秋田にはリンドウ Gentiana scabra var. buergeri は生えていない。代わりにどこへ行っても見られるのは、
エゾリンドウのように花筒があまり開かないタイプばかり。
図鑑をめくるとオヤマリンドウやエゾオヤマリンドウいずれにも似ているが、どれがどれなのかさっぱり区別がつかない。


今年の9月は主にこの周辺で花探しをした。
竜ヶ原湿原は鳥海山の矢島ルートの途中にある。標高約1200m。
キンコウカ 9月中旬、鳥海山中腹にて。 シロバナトウウチソウ 9月中旬、鳥海山中腹にて。
ここで見たワレモコウの仲間は
いずれもシロバナトウウチソウの色変わりと思われる。上右はカライトソウ、下の二枚はワレモコウに似た色合い。
シロバナトウウチソウ 9月中旬、鳥海山中腹にて。

ウメバチソウ(ニシキギ科) 9月中旬、鳥海山中腹にて。
【あやめ September Love】

ヒオウギアヤメ 9月中旬、鳥海山中腹にて。
なんか似たような題名の曲が昔あったが、上のアヤメは9月中旬に遭遇したヒオウギアヤメの花。
あやめ花と言えば、アヤメもカキツバタもハナショウブもジャーマンアイリスも5〜7月の晩春初夏、梅雨時に咲くイメージがある。
北国や高山の湿原に生えるヒオウギアヤメも通常はそうなのだが、かつて自分は焼石岳で8月お盆の登山中に出会い、
こんなに遅く咲くアヤメって有るかと驚いたものだが、今回はその記録を軽く半月以上も更新している。
場所は鳥海山中腹にある湿原の隅っこ。秋まで残雪が残り、そのまま新雪を被る場所のすぐ近くなのでこんな珍現象もあるのかと・・・。

更に近くで変な花を見つけた。
ミクリゼキショウ(イグサ科)と思われる。
9月中旬、鳥海山中腹にて。
サワギキョウも混じって咲いていた。
9月中旬、鳥海山中腹にて。
地味な植物だがもう一種。
花は無いが、藻のような植物はホソバタマミクリ(ミクリ科)だろうか。
9月中旬、鳥海山中腹にて。
翌週も同じ場所を訪ねたら、キンコウカの草紅葉が始まっていた。
キンコウカの草紅葉
9月下旬、鳥海山中腹にて。
こちらはツルコケモモの実
9月中旬、須川高原にて。

ツルリンドウは低地の林でも見かけるが、今年はここ一箇所だけ。
ツルリンドウの実。
9月中旬、須川高原にて。


行くよ〜
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(本頁は2014年2月22日にアップしました。)