2013年ロンリーハーツ植物紀行
今年は見ないだろうと思っていた
野花(晩春〜初夏の低地編)

スプエフェが終わると、野山の緑は急速に濃くなる。それでも草花は咲いているのだが、緑に吸い込まれ、相対的に目立たなくなってしまう。
私の場合、連休明け以降は本業も忙しくなることが多く、これらの草花をわざわざ見に出かけることはほとんど無いのだが、
今年の秋田は連休明け以降、6月いっぱいまで、晴天が続いた。おかげで今年は見ないだろうと思っていた野花に多数遭遇できた。
そのうちの一部をここにまとめてみようと思う。

トップバッターはオキナグサ
オキナグサ 5月下旬
オキナグサは昔(たぶん50年くらい前まで)は道端に普通に生えていたと聞くが、現在は絶滅危惧2類。
園芸店のポット植えしか見たことが無い方も多いと思う。秋田県内でも生育場所は限られ、写真は県北部K市のもの。わけありの半植栽。
今年は訪ねるのが遅かったため、花のピークは過ぎていたが、若い実も一緒に見ることが出来た。

次は、スミレ(ヴィオラ・マンジュリカ)
上のオキナグサの場所にもいっぱい咲いていたが、下写真は別場所。
スミレ 5月下旬
深みのある紫で、草地や道端などあちこちで見かけるが、花が傷ついてない株を探すのは一苦労。

ニオイタチツボスミレ
ニオイタチツボスミレ 5月下旬
こちらはちっこい。丈は5センチ程度。花は淡いが上品な青紫。ほのかに香るのでこの名があると聞くが、私は嗅覚が鈍いようでまだ感じたことは無い。

アズマギク
アズマギク 5月下旬
憎き雑草ヒメジョオンの仲間だが、こちらは芝生のプリンセス。秋田では男鹿の寒風山に多い。
小さな女の子に摘まれるために咲いてるような花だ。
アズマギク(実姿) 6月下旬 サワオグルマ 6月上旬
サワオグルマは山あいの田んぼの縁や休耕田などで群生しているのをときどき見かける。
綺麗なので近寄ってみると、途中に蛇はいるわ、泥沼に足を取られたりと、けっこうしんどい。最低でもゴム長は用意しよう。

【この花、な〜んだ?】
犬も歩けば棒に当たる。モウズイカだって出歩けば新しい花に出くわすことがあるものだ。
謎の青い花。一緒に生えているのはシロツメクサやコケ類。5月下旬。
場所は秋田県内のとある公園。上写真の青い花は公園の雑木林の下、園路脇で発見。丈は5センチを少し超える程度。
花の感じから、オオイヌノフグリの仲間かなと思った。
拙掲示板で聞いてみたところ、友人達から、テングクワガタ Veronica serpyllifolia subsp. humifusa かコテングクワガタ Veronica serpyllifolia subsp. serpyllifolia
ではないかとのこと。
次は同じ公園の明るい芝地に生えていたもので、丈は5センチあるかないか。
2ミリ程度の花はコバルト色でキュウリグサなどムラサキ科を連想させる。
一緒に生えているのはスギナやヒメオドリコソウ。5月下旬。 もう少し拡大すると・・・
これも拙掲示板で聞いてみたところ、友人達から、ハマワスレナグサ Myosotis discolor ではないかと教えられる。
齢五十を過ぎても、新しい花との出会いはまだまだ有るもんだ。

ホタルカズラとオドリコソウ
ホタルカズラ 6月上旬
人里近くや道端の草叢などで割と良く見かける(がやたらとクルマは止められないので見送ることが多い)。
ムラサキ科の仲間には青い花を咲かせるものが多いが、この花の青は特別だ。
つい庭に連れ帰りたくなるが、あちこちランナーを伸ばすばかりで期待したほどのものではない。やはり野におけ・・・のたぐいか。
ホタルカズラ オドリコソウ 6月上旬。
最近は洋種(帰化植物)のヒメオドリコソウがやたらと多くなったが、ヒメに較べるとオドリコソウはずっとお姉さん、
色気と恥じらいが同居しているようだ。
オドリコソウの群舞


次の地味な花はたぶんシュロソウだと思う。
シュロソウ? 6月下旬  草丈は30〜100センチ。
男鹿半島の海にほど近い雑木林の中にうじゃうじゃ生えている。
ずっと以前からその存在は知っていたが、取り立てて綺麗な花でも無いし、開花時期の林は薄暗く、蚊も多く、更にはマムシも居そうなので、ずっと近寄ってなかった。
花色は赤黒以外に緑やその中間もある。緑花タイプをアオヤギソウと呼ぶそうだが、中間は何と呼べばいいのか。
秋田では高い山(厳密には亜高山帯程度)に行けば、草原などで普通に見られ、こちらは緑花ばかりなのでタカネアオヤギソウと呼ぶが、低山ではまず見かけない。
なのに何故かここでは海のすぐ近くから生えている。他にも男鹿半島のフロラは面白いのだが、シュロソウのことは全く話題にもならない。

次(深山高所編)行くよ〜
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(本頁は2013年8月3日にアップしました。)