私の山歩きろく

社会人になって10年近く経った或る日から、私は急に本格的な山歩きをするようになりました。きっかけは、或る日ふと見上げた雑木林の梢越しの青空。「仕事ばかりやってても何かつまらない。折角の人生だもの、少しばかり前倒しで好きなことやって生きたとしてもバチは当たらんだろう」(当時は1999年でこの世が終わると漠然ながらも信じていた)剣岳(唐松岳山頂から望む)。
次いで、こう思いました。私の場合、今は偶々生まれ故郷の秋田に居るけど、うちの会社のことだ。いつどこへどんなカタチで飛ばされるかわかったもんじゃない(当時、同僚のひとりは秋田からインドネシアに飛んだばかり)。ところが、私は10年近く秋田市に住んでいながら、秋田の山や自然はほとんど知らない。関西とか九州あたりに転勤になってから、急に懐かしくなり、秋田の山に登りたくなっても、行き帰りの旅費だけでも凄まじい出費になる。あとで後悔しない為にも今のうちに登っておくか・・・。
ところがいざ登り出すと、単にてっぺんをめざすだけでは面白くない。かといって岩壁や道無き藪を掻き分けて登るほどの度胸も体力もない。
当時、たまたま会社の同僚から中古カメラ(ニコン一眼レフ)を買ったが、これを眠らせておくのも勿体無い。まずは写してみるべと、山の景色や花の写真から始めたのですが、これが案外面白い。折角写すなら、少しでもいい写真をと思い、その筋の入門書なども買い込み、自分なりにトレーニングしてみました。その過程で、花を写すなら、マクロレンズや広角もあった方がいいし、ぶれないように三脚も。またフィルムは色の再現が忠実で保存の効くリバーサルフィルム(スライド)・・・てな具合に、撮影対象の花を中心に私の趣味世界が回転するようになりました。ツクモグサ(白馬岳にて)。
しまいには山に登るのは花が目当てであって、その為には時間は惜しまない。そして所期の目的(ある特定の花の撮影)を達したら、たとえあと10分で山頂だろうがなんだろうが潔く山を降りる(このお陰で私は鳥海に十回くらい登ってもいまだ山頂を極めていない)
こう言う身勝手な登り方をする人間は団体行動には向きません。従って私の場合、初めの間はしばらく単独行でした。元々孤独癖と言うか、賑やかなところに居ると眩暈を起こす不思議な体質でしたので、独り寂しく山を歩くのはそれほど苦にはなりませんでした。しかし、ある程度、写真も貯まって来たら、今度は、花や山、写真について語り合ったり、情報交換出来る仲間が欲しくなりました。
1990年頃、或る方の紹介で地元の植物愛好会や山歩きの会に所属しました。そのおかげで単独ではつい躊躇してしまうような遠地の山にも何回か行くことが出来ました。ただし集団登山でも、私は花の撮影を優先しますので、ましらのごとく先頭を走って登り、写真撮影。最後尾に追い越されたら、またましらのごとく走って全員を追い越し、撮影・・・を繰り返してましたので、肉体的にはかなりきつかったです。三十代前半でまだ身軽だった(腹も出てなかった)からこそ、出来た芸当だったと思います。
千沼ケ原。
1992年の春頃から急に園芸に凝り出しました。きっかけはいろいろあるのですが、そのひとつは当時の山仲間が例会の席で発表したスライド写真です。彼氏は地元テレビ局に勤めるサラリーマンですが、自宅に作った広大なロックガーデンと200種類にも及ぶ珍しい高山植物(洋種が多かった)を披露してました。
それまで私は植物とは咲いているところへ出かけて行って見るものだとばかり、思い込んでましたが、ありったけ手許に手繰り寄せ、庭で咲かせて見るのも、一興だなと考えるようになりました。ただし私は自然に生えてる植物には手を出すべきではないと、固く誓っておりましたので、手始めに咲かせたのはチューリップです。園芸趣味が昂ずるに従い、その作業や庭の花の撮影が思いのほか忙しくなり、山にはさっぱり行かなくなってしまいました。

今後また山に戻るかどうかは現状では何とも言えませんが、かつて自分が歩いた記録を忘れないうちにまとめておきたいと思い、この頁を作成しました。なお近場(秋田県及び隣県の平地や低山、湿原、海岸など)の植物撮影記録はきりがないので省略致しました。
山歩きモウズイカ painted by 安西画伯

私の主な山歩き記録

1970年代(学生時代) 主に植生調査目的で、栗駒山、尾瀬(約10日間)、裏磐梯高原&磐梯山(約2週間)、北海道十勝川河口湿原(約1週間)など。

1980年代(〜1986夏) 秋田駒(&乳頭山)、鳥海山に各々数回、山形県・月山に2回、尾瀬に1回。

以下、写真(スライド)記録あり。

1986/09/20--23 尾瀬

1987/06/14 森吉山
早池峰山頂で山仲間達と。1987/06/1* 八幡平
1987/06/28 山形県・月山(羽黒口往復)
1987/07/04 秋田駒
1987/07/05 早池峰
1987/07/1* 八幡平
1987/07/26 鳥海山(象潟口往復)
1987/08/02 山形県・月山(羽黒口往復)
1987/08/15 焼石岳(中沼コース往復)
1987/09/19 栗駒山(須川温泉より)
1987/10/03 青森県・八甲田山(酸ケ湯より)
1987/10/04 八幡平

1988/06/0* 八幡平
1988/06/12 太平山(仁別コース)
1988/07/23 秋田駒
1988/07/30 鳥海山(御浜)
1988/08/0* 八幡平
1988/08/15 焼石岳(つぶ沼コース往復)
1988/08/27 滋賀県・伊吹山
1988/09/18 鳥海山(矢島口往復)

1989/05/06 太平山(仁別コース)
紅葉の安ノ滝1989/06/11 秋田駒
1989/07/15 焼石岳(中沼コース往復)
1989/08/1* 八幡平
1989/08/19 山形県・月山(志津口往復)
1989/10/15 森吉山麓・安ノ滝(紅葉)

1990/05/13 森吉山麓・安ノ滝(新緑)
1990/06/23 焼石岳(中沼コース往復)
1990/07/08 秋田駒
1990/07/21 鳥海山(矢島口往復)
1990/07/27--29 
  白馬連峰(栂池〜白馬大池〜山頂〜唐松岳〜八方)
1990/08/04 秋田駒
1990/08/19 鳥海山(御浜)
1990/09/08 森吉山麓・安ノ滝
1990/09/23 乳頭山(千沼ケ原)
1990/10/07 八幡平
1990/10/20--21 森吉山麓・桃洞ノ滝、安ノ滝(紅葉)

1991/05/25 鳥海山麓(獅子ヶ鼻湿原)
1991/06/16 鳥海山(御浜)
1991/06/29 八幡平
1991/07/07 秋田駒
1991/07/17--19
  北海道・大雪山(黒岳〜旭岳)、序に美瑛、富良野
1991/08/23 焼石岳(中沼コース往復)
1991/09/01 焼石岳(東成瀬コース往復)
1991/09/29(台風19号通過翌日) 秋田駒
1991/10/26 森吉山麓・小又峡(紅葉)

(1992春 園芸趣味スタート)
白馬大池付近のハクサンイチゲ群落1992/06/27 焼石岳(中沼コース往復)
1992/07/11 焼石岳(東成瀬コース往復)
1992/07/25--28 穂高連峰、上高地
1992/07/29 焼石岳(中沼コース往復)
1992/08/11 焼石岳(中沼コース往復)
1992/08/29 早池峰(途中挫折)
1992/10/18 裏岩手(紅葉)

1993/06/12 北海道・アポイ岳
1993/06/19 焼石岳(中沼コース往復)
1993/07/04 秋田駒
1993/07/15--17
  白馬連峰(栂池〜白馬大池〜山頂〜大雪渓〜猿倉)
1993/08/08 鳥海山(御浜)
1993/08/24 焼石岳(南本内コース往復)

1994/06/12 焼石岳(南本内コース往復)園芸モウズイカです。
1994/08/22 焼石岳(中沼)

(1995年秋、新居に引越し。ガーデニングに邁進)
(1998年1月、ホームページ「モウズイカのガーデニング狂時代」をスタート)
(2001年春、SCC社より、ホームページと同題名のを出版)

(本頁は2002/02/03にアップしました。)
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