2018年ロンリーハーツ植物紀行
7月27日、焼石岳(3.秋田斜面のお花畑)

(本頁は「7月27日、焼石岳(2.山頂からの展望と花)」の続きです。)

東成瀬ルート九合目(焼石神社)の分岐点には、今までと違うタイプのお花畑が展開している。


イワオウギ ハクサンシャジン(とクルマユリ)

折角来たので、東成瀬ルートを少し下ってみることにした。
ここから先、八合目・焼石沼までの区間を仮に「秋田斜面」と呼ぶことにする。
今頃の時期、秋田斜面にはタカネナデシコやイワオウギが咲く。他にマルバダケブキ、クガイソウ、オオカサモチ、オオレイジンソウ、ハクサンサイコなど
焼石の他の場所ではあまり見られない花が多い。
今回行ったら、登山道の両側がすっかり刈り払いされていた。チクチク痛いウゴアザミが除去されたので、歩きやすくなったことは有難いが、
一緒に道端のタカネナデシコやイワオウギ、タカネセンブリなどもすっかり刈り払われていた。これは残念だったが、回復を祈るしかない。

トウゲブキやエゾニュウ、ハクサンフウロなど。バック右に焼石岳。

トウゲブキの濃い斜面

オオレイジンソウ エゾニュウ越しに鳥海山

ミヤマトウキにタカネナデシコ、イワオウギなど。

かろうじて残っていたタカネナデシコ。
タカネナデシコとウスユキソウ

タカネナデシコ ハクサンシャジンとマルバダケブキ。
左右の丈の低いのはトウゲブキ。

マルバダケブキ マルバダケブキ

この斜面には二種のメタカラコウ属、トウゲブキとマルバダケブキが混生している。
全国的にも両種が混生している場所はここだけではないかと思われる。
トウゲブキの花(頭花)の基部には苞葉が有り、マルバダケブキにはそれが無い。またマルバダケブキの花色はオレンジがかっているので遠目にも識別できる。

マルバダケブキとクガイソウは刈り払いを免れていた。
クガイソウの小群生。バックに焼石岳。

クガイソウならば南本内岳の名無し沼畔に大きな群生地がある。
クガイソウにトウゲブキなど。

クガイソウにオニシモツケなど。

昨年8月上旬に来た時(こちら)もよく咲いていたが、今年は旱続きのせいか、背丈が低かった。開花ペースも一週間以上、早いように感じた。

クガイソウにトウゲブキなど。

クガイソウ。
手前のトウヒレン属は何だろう。
かつて秋田駒(こちら)で見た
ミヤマキタアザミだろうか。

アオノツガザクラにイワイチョウ

南本内岳の名無し沼

九合目(焼石神社)の分岐点付近から焼石岳を望む。

九合目(焼石神社)の分岐点に戻り、今度は間道を伝い、東焼石岳に向かう。

間道沿いのキンコウカ群生

キンコウカ


次(4.東焼石岳)へ行く。
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(本頁は2018年9月28日にアップしました。)