2017年ロンリーハーツ植物紀行
6月17日、焼石岳花紀行(中沼〜山頂編)

焼石岳は知名度はいまひとつながらも、花がとても多い山だ。四半世紀も前の話だが、十回近く登り、
次のような花レポートをしたためている。 ⇒ 焼石に水、そして花 その壱          
花巡りを主体とした山歩きを再開して数年目になるが、そろそろ焼石にも再度チャレンジしようと思い、体力作り(メタボ解消)に努めてきた。
そろそろ大丈夫かなと思い、6月17日、事に及んだ。
5月19日、横手市十文字町から見た焼石岳。

今回は秋田市を午前3時半に出発、登山口の中沼入口には5時半に着いたものの、駐車場はギリギリ滑り込みセーフだった。
私より後から来た皆さんは延々と路肩駐車になるくらい今日は登山者が多かった。
林の中を歩き出しても場所によっては行列になるくらいだったから、今日はクマの心配は無用のようだ。
だが中沼までの登りはあいかわらずしんどい。林の緑も濃くなり、無風で見通しがさっぱり効かない。

しかし中沼に着いた途端、
中沼から横岳を望む。

中沼を振り返る。(下山時、撮影)
素晴らしい風景が展開。今までの疲れや愚痴はどこへやら。足取りは急に軽やかになる。
そろそろ見かけた花たちを。
ミズドクサ Equisetum limosum とリュウキンカ シラネアオイ Glaucidium palmatum

リュウキンカ Caltha palustris var. nipponica

ツルキツネノボタン Ranunculus hakkodensis コバイケイソウ Veratrum stamineum

焼石岳が面白いのは中腹にも花がいっぱい咲く点。
中沼コースだと中沼から先、銀明水の上あたりまで湿性植物の花が6月から9月までの長期間、絶え間なく咲き続ける。
今の時期はミズバショウやリュウキンカがメインで定番のシラネアオイやショウジョウバカマなども豊富。上沼の畔では、早くもコバイケイソウが咲いていた。

中沼から先、かつては登山道が川のようになっていたので、ゴム長も担いで来たが、今回は普通の登山靴でもナントカ行けた(半数近くの登山者はゴム長だった)。
上沼

その後も、尾瀬を思わせるような小湿原が続く。


ミズバショウは上に行くほど初々しくなる。
ミズバショウ Lysichiton camtschatcense 銀明水

銀明水より先は雪渓歩きが多くなる。
銀明水周辺

ミズバショウは更に初々しくなり、ついにはモヤシ状に変化。

銀明水上部から経塚山、天竺山の重なりを見る。

姥石平はあいにくガスっていたので足早に通り過ぎ、焼石岳山頂をめざす。

山頂と周辺で見た花たち。
焼石岳山頂。
ガスで何も見えなかった。
コメバツガザクラ Arcterica nana

イワウメ Diapensia lapponica var. obovata とミヤマダイコンソウ Geum calthifolium var. nipponicum
ミヤマダイコンソウは葉は目立つが花付きはよくなかった。

イワカガミ Schizocodon soldanelloides
上に行くほど色が濃くなる感じ。
クロミノウグイスカグラ
Lonicera caerulea subsp. edulis var. emphyllocalyx

チングルマ Geum pentapetalum

北側の焼石神社(九合目)まで降下してみる。
ここから西側斜面はフロラ(植物相)がガラリと変わる。何故なんだろう。
シロバナノヘビイチゴ Fragaria nipponica
成書では宮城県以南に分布とあるから、焼石は新分布地ということになるか。
名とは裏腹にとても美味しい苺。
タカネナデシコ Dianthus superbus var. speciosus
イワオウギ Hedysarum vicioides subsp. japonicum var. japonicum
の芽だしを見つけた。


次(お花畑編)へ行く。
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(本頁は2017年7月17日にアップしました。)