モウズイカの他庭訪ねある記
佐々木さんちの千年ロックガーデンを訪ねる

秋田県内には偶々私が知らないだけで他にも素晴らしいお庭や花風景がいっぱいあるのではないか。
先般のオープンガーデン企画は、それを掘り出すためのひとつのチャンスだった。7月になり、自庭公開期間も終わったので、他の公開お庭にも少し出かけてみた。
7月8日に訪ねたのは、にかほ市にあるガーデンカフェ・タイム、佐々木利子さんのお庭
ここに来て吃驚したことがみっつあった。
ひとつはお庭のあるにかほ市(旧・金浦町)大竹地区。ここは私自身、以前から何度も訪れていた場所だった。何故、訪れていたか。
この地は半野生のフクジュソウが秋田県内で最も早く咲く場所なのだ(例えばこちら。いち早く春を感じたいとの欲求に突き動かされ、三月頃に何度も訪ねている。
付近の里山には、他にも珍しい植物が生えており、実はそれを目当てに春以降も来ているのだが、その方面は生育地保護の観点から、これ以上は語らない。
もうひとつは、佐々木さんの庭のつくりだ。
大竹の集落は小山の間に家屋が密集しており、表通りを見る限り、↑冒頭写真のような広いお庭があるようには思えない。
本格的なお庭はいったいどこなのか。案内されるがままに、
家屋の右に廻ると、
誰が名づけたか象岩。その陰にコテージが。

いきなり現われる岩壁や巨岩に圧倒される。
この岩たちは庭造りのためにわざわざ重機で運んだものではない。
元々、少なくとも千年以上前からこの地にあったもので、その昔、鳥海山の北面が大崩壊した際、押し流された山体の一部(詳しくはこちらの「鳥海山の姿と成り立ち」
言うなれば、このお庭はかつての鳥海山を土台にして作られたものなのだ。


右は別の晴れた日(確か5月下旬頃)、にかほ市から望んだ鳥海山。

ソープワート(サボンソウ) エリンギウム。遠景の白花はヒメジョオン。

コテージを廻れば、このような広く変化にとんだ庭風景となる。
個々の花もアップしてみる。
エキナセアやヤロー(セイヨウノコギリソウ)、キャットミントなど。 岩の間ではゲンペイコギク
(ペラペラヨメナ、エリゲロン・カルビンスキアヌス)の元気が良い。
みっつ目の吃驚。
このお庭のある場所はかつて竹林だったとのこと。
佐々木さんはほぼ独力、無農薬ならぬ無重機で開墾したとしみじみ語っていた。
サンジャクバーベナ シュッコンフロックス(パニキュラータ)
セントジョンズワート(セイヨウオトギリソウ) リシマキア・シリアータ `ファイヤークラッカー'

アプローチの石組も全て佐々木さんの手作りとか。
ゲンペイコギクにウツボグサやドクダミなど
ワイルドフラワーも混じり咲く。
「雑草という名前の草は無い。」
と昭和天皇は仰ったが、こちらのお庭もその精神で植物を扱っている。
(後日、新聞で西洋にも同様の格言があることを知る。「雑草とは何か?その美点がまだ発見されていない植物である。 エマソン」)

今回、佐々木さんのお庭を、『ロックガーデン』と形容したが、それは基盤に天然の岩が多いことによる。
通常、ロックガーデンと言えば、例えば、森和男氏の『風の庭』伊丹空港屋上ガーデンのように丈の低い山野草やロック植物を疎らに植えることが多い。
しかし佐々木さんの庭はかなり様相が違う。いわゆるハーブに含められる植物や高性の宿根草が密に、しかも元気に咲き乱れている。
かつて私が見た自然の花風景では、北アルプスの八方尾根こちらや鳥海山南面のお花畑(例えばこちら次の頁などを髣髴とさせるものがあった。
時間が許すなら、一時間でも半日でも滞在してみたい。
「初夏に限らず、早春から晩秋まで(場合によっては雪に埋もれた冬も)愉しめる庭です。」と佐々木さんは語っていたが、私もそう思う。


最後に大竹地区の散策スポットを少しだけ。
この地は北国秋田には珍しくタブノキやヤブツバキなど照葉樹が豊富。このような風景にノスタルジーを感じる日本人も多いと思う。
佐々木さん曰く、トトロが出て来てもおかしくないような風景があちこちにあった(MAPはこちら
   
この先は早春ならばフクジュソウ群生地になる。 誰が通るのだろう。
照葉樹が覆いかぶさってトンネルになった小道。
  親しみやすいお顔の観音様 


(^o^;)実はこの頁、まだ終わらない。
タイムの帰り、途中にある煮しめじゃない西目ハーブワールドにもちょこっと寄ってみる。
ここは広く、温床設備もあるので、一般家庭では導入に難のある大型ハーブ類や棘植物に会えるし、非耐寒性のハーブも咲いている(以前のレポートはこちら
バーケーヤ・プルプレア Berkheya purpurea
原産は南アフリカ。
バーケーヤの花アップ。
これ以上、近づいたら危険。
エリンギウム。
バックの白花はヤロー(セイヨウノコギリソウ)。
広さが羨ましい。でも(-_-;)草取りが・・・。
へ行くよ〜
トップページに戻る
管理者注:本頁の写真は(`◇´)何人たりとも無断使用はまかりならん!
(本頁は2012年7月28日にアップしました。)