2019年ロンリーハーツ植物紀行
3月10日、庄内の高館山と八幡町へ。

早春恒例となりつつある鶴岡の高館山詣でだが、今年(2019年)は3月10日と出陣がえらく早い。
そうなったのは、前週、男鹿毛無山(こちら)を訪ねたら、思いのほか春の進展が早かったから。
たぶんこちらも早まってるだろうと思い、訪ねたら、高館山の目玉とも言える雪割草の開花は既にピークに達していた。
しかしこの日は高曇りの空で早朝に訪ねたら、花は閉じたままだった。
昼近くなったら開くだろうとの予測の下、時間稼ぎに山中のいろんなコースを巡ってみる。

城山コースから見た高館山と下池。

いつも高館山・・・としているが、
今日は厳密には八森山(234m)の方ばかり歩いている。

城山コースから見た八森山。

今日、最初に出会った花。
マルバマンサク Hamamelis japonica subsp. obtusata

八森山での時間稼ぎ中に見た風物。
シロキツネノサカズキモドキ Microstoma floccosa var. macrospora
(上池コースにて)

ヤブコウジ Ardisia japonica (実)

城山コースの樹林風景。


オオイワウチワ Shortia uniflora (蕾) シュンラン Cymbidium goeringii (蕾)


早春に咲く花は日光が当たらないと開かないものが多い。
10時頃になったら、キクザキイチゲが開き出していた。
キクザキイチゲ Anemone pseudoaltaica (薄青紫タイプ)

キクザキイチゲ Anemone pseudoaltaica (白タイプ) 手前、キクザキイチゲと
オオミスミソウ

昼近くなったので、そろそろいいかなと思い、オオミスミソウのエリアに向かう。

オオミスミソウ Hepatica nobilis var. japonica f. magna


オオミスミソウの群生?

今回、濃い色の雪割草には遭遇しなかった。

ナニワズ Daphne jezoensis キクバオウレン Coptis japonica var. anemonifolia

早春の高館山で一生懸命探していた花は雪割草よりもむしろこちら。
秋田ではほとんど見られない。

コシノカンアオイ Heterotropa megacalyx

葵の御紋のような葉っぱはギフチョウの幼虫の餌になる。

ギフチョウ Luehdorfia japonica
写真は2017年4月6日に撮影したもの。



この日は或る方の勧めもあり、帰りに旧・八幡町の丘陵地、八森自然公園にも立ち寄ってみた。
ここはスギ林の下にオウレンが群生している。

キクバオウレン Coptis japonica var. anemonifolia の群生


キクバオウレン Coptis japonica var. anemonifolia

ここは町で手入れ保護している場所。林に踏み込んで撮影していたら、ガッチリ叱られた。(T_T)

オウレン以外にはコシノカンアオイも有った。
既に高館山でも見ているが、株のサイズはこちらの方がずっと立派だった。

コシノカンアオイ Heterotropa megacalyx

今日の鳥海山だが、あちら(庄内地方)に居る間は見えず、帰りに県境を越えたら初めて見えた。


いつもとちょっと違う表情の鳥海山だった(ツートップの手前に稲倉岳)。
鳥海山は高くてでかいので秋田側からは見えても山形側から見えない、その逆も往々にしてあるようだ。


次(男鹿、万寿)へ行く。
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(本頁は2019年3月29日にアップしました。)