5.まずは小雪渓を下る

前回は白馬山頂から杓子、鑓、不帰キレットを縦走し、唐松岳まで足を伸ばしましたが、
今回は日程の関係もあり、大雪渓を一気に滑り降りて行きます。

大雪渓を見下ろす。

降り口の岩場でちょっと変わった花をみかけました。ヒメカラマツ Thalictrum alpinum var. stipitatum です。
このような岩場には、地味ながらも珍しい植物がひっそりと咲いていることもありますが、急ぎの旅なのでじっくり見られなかったのは残念。
ミヤマオダマキ Aquilegia flabellata var. pumila は、前回は花盛りでしたが、今回はまだ蕾でした。

ヒメカラマツ Thalictrum alpinum var. stipitatum ミヤマオダマキ(蕾)とハクサンイチゲの葉

雪渓ですが、まずは小雪渓を下ります。
小雪渓とこれから下る大雪渓の間には、葱平(ねぶかっぴら)と呼ばれるお花畑があります。

杓子岳を望む。左の槍のようなピークはその支峰。

今回は雪の量が多く、咲いてる花は疎らだったのですが、一応紹介しておきます。
テガタチドリは東北ではあまり見かけないランです。

テガタチドリGymnadenia conopsea 
とミヤマカラマツ Thalictrum filamentosum var. tenerum 

同じくミヤマタンポポも珍しい。

ミヤマタンポポ Taraxacum alpicola とミヤマキンポウゲ
キバナノコマノツメ Viola biflora

葱平(ねぶかっぴら)という地名はネギの仲間が多いことに由来するそうです。
ここのネギ、シロウマアサツキ Allium schoenoprasum var. orientale は白馬以外には、
北海道・夕張岳、本州・朝日連峰、雨飾山などにあると本には書いてますが、私は鳥海でも見ました((^^;)場所は内緒)

シロウマアサツキ。まだ蕾です。

シロウマオウギは前回もちょろっと出てます。
白馬を含む北アルプス北部、雨飾山、白山、八ヶ岳、南アルプスに分布します。
シロウマの名を冠するのはここで最初に見出されたせいでしょう。
その観点で行けば、加賀の白山などはたいへん得をしています。

シロウマオウギAstragarus shiroumensis 

次は6.いよいよ大雪渓

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(本頁は2010年1月2日にアップしました。)