2.小蓮華稜線の花達

大池のほとりからすぐに雷鳥坂と呼ばれる小蓮華の稜線が始まります。
小蓮華の山頂(2769m)まで二時間程度の行程なのですが、我々はその倍近い時間を掛けて登りました。
理由は花の撮影です。次から次へと新しい種類が現れるものですから、立ち止まってばかりでさっぱり上に進みません。
歩き出してほどなくリンネソウに遭遇しました。この花は東北でもときどき見かけますが、群落の大きさ、花つきの良さには感動しました。
タカネシュロソウは東北の山でも普通ですが、こんなに赤味の強いのは初めて見ました。

リンネソウ
Linnaea borealis
タカネシュロソウ
Veratrum maackii var. japonicum f. atropurpureum
オンタデ
Pleuropteropyrum weyrichii
var. alpinum

チシマギキョウとイワギキョウは、東北ではどちらも限られた山にしかありません。
しかもひとつの山にはどちらか片方ずつしかないのですが、ここではすぐ隣り合って咲いてました。
ただしその量は(少なくとも登山道沿いでは)チシマの方が圧倒的に多いと感じました。
両方ともよく似てますが、チシマの方は花冠の縁やがくに長い毛があるのに、イワの方はそれがありません。
花の付き方はチシマが横向きなのにイワの方はやや上向きで花色も青味が強かったです。

チシマギキョウ Campanula dasyantha ssp. chamissonis
イワギキョウ Campanula lasiocarpa

タカネヤハズハハコはタカネウスユキソウとも呼ばれますが、ウスユキソウの仲間Leontopodiumではありません。
以前から図鑑等では知ってましたが、実物に会ったのは初めてです(東北では早池峰だけに産する)

タカネヤハズハハコ Anaphalis lactea f. alpicola

ツメクサやハコベの仲間は下界では一様に雑草扱いされ、洟もひっかけられませんが、
高山に生えるものとなるとどこか違います。
タカネツメクサはこんもりとしたマット状になり、凛とした印象があります。
小蓮華の稜線には、他にもイワツメクサ Stellaria nipponica、ミミナグサ Cerustrum の仲間(タカネミミナグサ?)なども見かけました。
いずれも東北には無い高山植物です。

タカネツメクサ Minuartia arctica var .hondoensis
ホソバツメクサ Minuartia verna var. japonica だろうか。
こちらは東北にもあるがなかなかお目にかかれない。
シコタンソウ
Saxifraga bronchialis ssp. funstonii var. rebunshirerensis

こちらも東北にあるがなかなかお目にかかれない。

ご紹介したい花は他にもいっぱいありますが、きりが無いので山頂に急ぎます。

小蓮華山頂から、
鑓、杓子が重なって見えました。



次はいよいよ3.白馬山頂です

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(本頁は2009年1月17日にアップしました。)