2014年ロンリーハーツ植物紀行
2014スプエフェ巡礼/原生林・毒ヶ森編

今まで紹介したスプエフェは多かれ少なかれ草刈など人手が加わった場所に咲いているものばかりだ。
ここ毒ヶ森(ぶすがもり)の森林は標高100mにも満たない低地にあり、里山のようでいて、何故か原生林と言われている。
ブナ原生林では、総じてスプエフェは群生しにくい。特に林床をササに覆われたら、サッサと姿を消してしまう。
毒ヶ森はさいわいにもササが少ないので、スプエフェに覆われる。が花筵は形成せず、ほどよく混生している。
しかも植物が瑞々しく、しっとりと落ち着いた雰囲気を醸し出している。
このスポットは以前にも、2013スプエフェ列伝・第四巻/5月上旬、毒ヶ森の草萌え2008年、「萌える毒ヶ森」、2007年、「しっとり萌える草達」
でも取り上げているが、性懲りもなく今年もまた・・・。

4月20日の林の中はとても明るかった。
イチゲやカタクリ、エンレイソウ、ヒメアオキなどの姿が見えるが、
個々の植物を順次紹介してみる。
キクザキイチケ(青紫タイプ) カタクリ
カタクリの写真と言えば、
群生も単体クローズアップも横顔ばかり。たまには開き直って真上から写してみましょ。
アズマイチゲ 猛毒スプエフェ・ハシリドコロの可憐モード。
丈は10センチに満たないが、上向きに花を咲かせる。
約一週間後にも訪ねている。
ハシリドコロの丈は50センチを超え、花も葉の陰にぶら下がるように咲いていた。
成熟期のハシリドコロの花。 すぐ隣に猛毒のトリカブトの芽だし

なお毒ヶ森(ぶすがもり)という地名は、私が勝手に名づけたもの。
ハシリドコロやトリカブトなど猛毒植物が異常に多く生えていることに因んだつもり。

このフィールドでは山菜としても知られるニリンソウが多い。
ニリンソウ。
この中にトリカブトが二、三本紛れ込んでます。わかりますか?
ニリンソウの花アップ。
花の数は三輪草。
手前の葉っぱはニリンソウなれども、
後ろの輪生葉は何でしょう。
 (´π`; たぶんクルマバツクバネソウでしょう。
このフィールドでは花も葉も「3」のエンレイソウも多かった。
エンレイソウ
外花被片の色が抜けたタイプ
同時期、見られる木の花と実
ナニワズ ヒメアオキ

4月末、二回目に訪ねたら、樹木の葉が展開し始めたせいか、林の中は少し薄暗くなっていた。
地面には大型のスミレがいっぱい咲いていた。
スミレサイシン
花の径は2.5〜3センチくらい有り、国内原産スミレとしては最大級。
葉の形がウスバサイシン(ウマノスズクサ科)に似ていることからその名がついたとのことだが、
だとしたら何故サイシンスミレではないのだろう。花色は紫の濃いものから薄いものまで変化に富む。
今回見た中で花が一番でかかった株。径は3センチを優に超えていた。

4月末、二回目に訪ねたら、イチゲやカタクリなどは花が終わっていた。
キクザキイチゲの実姿。
この後、葉が黄色くなり、地上部は消えてしまう。
パッと咲いてパッと消えるから、スプリングエフェメラル。
ラショウモンカズラの蕾

タニギキョウ
同じキキョウ科にはサワギキョウも有るが、サワは湿原性でタニは森林性。花は5ミリ程度と小さく地味だ。
スプエフェの終わった林は急に薄暗くなり、
新たに咲く花も白など地味なものばかりになってしまう。
近くの別の山で林の藪の向こうにちらと薄い紫の花影が見えた。
藪を掻き分け、確認したところ、シラネアオイだった。
野生品の開花を見るのは今年初めて、しかも4月中にお目にかかれるとは思ってもみなかった。
しかもその隣には白花も咲き出していた。
今年初の野生シラネアオイ


行くよ〜
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(本頁は2014年5月24日にアップしました。)