2011年ロンリーハーツ植物紀行
うずのしゅげを知っていますか。

翌6月5日は、温泉からまっすぐ秋田に帰ってしまうのも味気ないので、某高原まで足を伸ばしてみた。
アバには「ホンモノの白樺林やスズランの花を見せてあげる。」と言って走り出したものの、花巻からだとけっこう距離があった。さすがに岩手県は広い。

先週、訪ねた折り、ウブウブだったオキナグサ(こちら)は成熟モードに達していた。




ケブケブになった株もあった。
宮沢賢治の童話集に「おきなぐさ」という作品があるのをご存知だろうか。
本頁題目の「うずのしゅげを知ってますか。」はその冒頭の一節なのだ。
作品中で、賢治はオキナグサに小岩井農場の近くで出会ったことになっている。「うずのしゅげ」とは、岩手地方の方言のひとつのようだが、
うずのしゅげは、植物学ではおきなぐさと呼ばれますがおきなぐさという名は何だかあのやさしい若い花をあらわさないようにおもいます。
そんならうずのしゅげとは何のことかと云われても私にはわかったような亦わからないような気がします。
となっている。
ちなみに秋田では、
ウバケケ、ウバカシラ、ケヤケヤ、ゴモンノマエダレ、ババフグリノケ
と呼ばれるとのこと(畠山陽一・著、「秋田野の花 山の花」、無明舎出版より)
方言に関する更なる詳細は、中園氏の著名なサイト、幻の野草・オキナグサ呼び名方言集を参考にされたし。

いずれにしろ賢治のオキナグサへの思い入れは尋常なものではない。
オキナグサは私も好きだし、何か気の利いた解説でも追加しようかと思ったが、賢治を超える文章など書けるわけが無いので止め。
かわりにオキナグサの生態写真数枚でお茶を濁すこととする。
オキナグサ以外の花も少し。

オキナグサ有るところにアズマギク有り。
小規模だが、アズマギクの群生


アズマギクの根元の小さなブルーは何だろう。

フデリンドウはとても小さく、危うく見過ごすところだった。
ひとつ見つけたら、近くにはけっこういっぱい咲いてることに気付く。
フデリンドウ
このタンポポは国産のエゾタンポポだろうか。

あまり見かけない芽だしだ。どんな花が咲くかはあとの愉しみとしておこう。

見渡す限りのスズラン群生。ただし花はまだだった。
花の咲く頃にまた訪ねてみたいものだ。

有名な観光地を巡ったわけではない。お金もたいして使ったわけでもない。
震災県を巡る二日間だけの小さな家族旅行だったが、けっこう愉しかった。


きっちり二週間後の
6月19日、モウズイカは性懲りもなく、またまたこの高原を訪ねている。
うずのしゅげはすっかり結実モードになっていた。


地面が他の草で覆われているせいか、秋田のケブケブとは少し味わいが違う。

この日のオキナグサ以外の花の様子はまた別機会に紹介してみる。
次(見渡す限りのスズラン)行くよ〜
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(本頁は2011年6月25日にアップしました。)