2017年ロンリーハーツ植物紀行
7月6日、何故か急に白神岳、そして青池。

7月6日、青森の白神岳(1232m)に登ってきた。
登った理由はチシマフウロとイブキトラノオの花を見たかったから。
チシマフウロは以前、北海道で見ているが、本州ではまだだった。秋田から近場の山では早池峰や焼石(経塚山)などに有ると聞いていたが、
早池峰は行って来たばかりだし、経塚山は (´π`;)難儀すぎる。
イブキトラノオもまた信州で何回か見ているが、東北ではまだだった。近場の山では、真昼岳や和賀岳(薬師岳)、最近では焼石(白子森)に有るようだが、
いずれも単独で行くのはクマが怖くて躊躇していた。
fb友達から白神岳では両方が一度に見られると聞き、ここならクマは大丈夫だろうと密かにタイミングを狙っていた。

ところで、初めて山に登ったときのワタシのレポートは麓から見た山の姿からスタートすることが多いが、
今回の天気は朝が霧雨、下山してからも雲に包まれたままで、山の姿は全く見えなかった。
昔、撮った写真を探してみたが、夏場のものは全て雲を被ったものばかりだった。よって2015年の早春に撮ったものでご容赦のほどを。
2015/03/09 山麓の森山海岸より。

早朝、登山口に着いたら、先客(盛岡方面から来たと言う男性)が一人居た。
聞くと、霧雨が降ってるし、登山者が一人だけだと(クマさんが)心配だったので、誰か来ないかなと待ってた模様。
天気はたぶん好くなるだろうとの見通しが一致、出発の準備をしていたら、今度は賑やかな女性の団体さん約10名が到着。
団体さんは直ちに出発だったので、その後をついて男どもも歩き出す。
登山のスタート地点はブナ林だったが・・・
この山、ブナ原生林のイメージでいたら、必ずしもそうではなかった。
中腹くらいまでは青森ヒバ(ヒノキアスナロ)の林が続いており、林の中は暗く、花はほとんど無かった。
青森ヒバ(ヒノキアスナロ)

二股分岐を過ぎて少し歩いたら、とんでもない花に遭遇。
それは葉緑素を持たない腐生ランの一種、ショウキランだったが、今までに見たことの無い大株だった。
これを見ただけでも今回の登山は十分元を取ったような気分だった。
ショウキラン Yoania japonica

その後は、あたり前の腐生植物、ギンリョウソウ。
ギンリョウソウ Monotropastrum humile

いつの間にか登山道際の樹木はブナに変わっていた。

いかんせん今の時期のブナ林は花が少ない。
咲いていたのはこのムグラと緑花のツクバネソウくらいか。
オオバノヨツバムグラ Galium kamtschaticum var. acutifolium

やっと山頂に連なる稜線。標高1100mあたりより上は晴れていた。
稜線から向白神岳(1250m)と岩木山(1625m)

ここから見る岩木山は意外なほど尖って見えた。

今回の標高差は約1000m、コースタイム4時間を切って山頂に着いてしまった。
これは足弱、不整脈持ちのワタシにとっては非常に珍しいことだが、登山道がよく整備されて歩きやすく、
しかも途中に花が少なく、撮影に時間を取られなかったせいだろう。
白神岳山頂 イブキトラノオとチシマフウロ

山頂稜線(登山道沿い)の花は思ったよりも少なかった。
これは高山帯のエリアが極めて狭いので仕方ないが、今回のミッション(?)だったチシマフウロとイブキトラノオに会えたのだから良しとしよう。
チシマフウロ Geranium erianthum
は終盤モードだった。

チシマフウロ Geranium erianthum イブキトラノオ Bistorta officinalis subsp. japonica

イブキトラノオ Bistorta officinalis subsp. japonica


ニッコウキスゲ Hemerocallis dumortieri var. esculenta
ニッコウキスゲは咲き出したばかり。もう少し経つと山頂部ももっと賑やかになると思う。
他にはゴゼンタチバナやハクサンチドリが少しだけ咲いていた。
山頂避難小屋。背景は向白神岳と岩木山。


予想よりも早く下山したので、近くにある十二湖にも立ち寄ってみた。
青池は光線の加減なのか以前見た時(こちら)よりも深いブルーだった。

十二湖・青池

青池ばかりが十二湖ではない。隣の鶏頭場(けとば)池で垣間見た風景も。



次(焼石)へ行く。
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(本頁は2017年8月4日にアップしました。)