{>(´π`)<}〃パタパタ スプエフェ三昧2010C
続・鳥海山麓スプエフェ紀行1

5月連休の終わり頃、鳥海山の北東山麓を訪ねてみた。このエリアを訪ねるのは、4月下旬に次いで二度目。
笹子(じねご)峠から見た鳥海山。
天気は晴朗なれど、ご覧の通り、薄い靄がかかり、鳥海山がぼんやりしか見えなかったのは至極残念なり。
けだし風は弱く、花の撮影にはベストな日和だった。
キクザキイチゲ カタクリ

直根(ひたね)地区。標高約200メートル。
周りの低い山の斜面ではもう新緑が始まっていた。ひときわ鮮やかな緑はブナの木。
スプエフェ(=スプリングエフェメラル、春の妖精)が花筵を作るのは、↑のような急傾斜の山ではない。
その反対側のいかにも里山然とした丘陵、それも田んぼに面した土手斜面があやしい。
冬眠から醒めた蛇が日向ぼっこしてないかとビクビクしながら、土手を登ったら、案の定、カタクリが咲いていた。
場所によっては、花筵に近いくらい密度が高くなっている。
ここの主役はやはりカタクリ
カタクリと一緒に咲く花達
カタクリとキクザキイチゲ オオバキスミレ(非スプエフェ)
オオバキスミレは
日本海側の豪雪地帯に多く、雪崩必発の急斜面などに大群生する。
スミレサイシン(非スプエフェ)
国内原産のスミレとしては最大級の花をつける。手前の葉はキクザキイチゲ。
エゾエンゴサク
エゾエンゴサクは
田んぼの土手や畑の縁などドンベ人臭い場所に群生することが多い。
白い花はキクザキイチゲ。
左、エンレイソウ。右の照りのある大きな葉はオオウバユリ(非スプエフェ)。
エンレイソウの大株。
葉は秋まで残るので、厳密にはスプエフェではないが、カタクリと同時期に地味な花を咲かせる。
カタクリとエンレイソウ、エゾエンゴサクなど。
こちらのエンレイソウはちっこい。
キクザキイチゲの新鮮モード。
バックは残雪。
スプエフェ三種混合

(^o^;)ここでちょっとお勉強を。
スプエフェという言葉ですが、スプリング・エフェメラル Spring Ephemeral(『春の妖精』または『春のかげろう』)の略で、『春植物』と呼ぶこともあります。
カタクリやイチゲの仲間、フクジュソウ、エンゴサク、アマナ、コバイモの仲間などのように春の限られた期間(雑木林の林床が明るいうち)にパッと現れ、パッと咲いて、パッと実を結び、パッと消える特異なライフスタイルをもつ小型の植物群を指します。
だからと言って一年草の仲間ではありません。地上部が枯れた後も地下部分(地下茎や球根)は生き残り、翌年の早春に地上部を再生します。
したがって、その生涯はけっして儚いというものではありません。
例えばカタクリに至ってはタネから花が咲くようになるまでには十年近い歳月を要するとも聞きますし、更にはその後、何十年にもわたって咲き続けるということですから、へたをしたら他の草花以上に長命と言えるかもしれません。


国内原産に限ってもう少し詳しく種名をあげると
【キンポウゲ科】
イチリンソウ属 Anemone キクザキイチリンソウ(キクザキイチゲ)、アズマイチゲ、エゾイチゲ、ヒメイチゲ(亜高山帯)、ユキワリイチゲ、
 イチリンソウ、ニリンソウなど
フクジュソウ属 Adonis フクジュソウ、ミチノクフクジュソウ、キタミフクジュソウ
セツブンソウ属 Shibateranthis セツブンソウ
※シロカネソウ属 Dichocarpum アズマシロカネソウ、トウゴクサバノオ、キバナサバノオなど
※ヒメウズ属 Semiaquilegia ヒメウズ

【ケシ科】
キケマン属 Corydalis エゾエンゴサク、ヤマエンゴサク、ジロボウエンゴサク、ミチノクエンゴサク、※ミヤマキケマン、※エゾキケマン、※ムラサキケマンなど
(※は私が勝手に思い込んでいるもの)

【セリ科】
セントウソウ属 Chamaele セントウソウ

【ナス科】
ハシリドコロ属 Scopolia ハシリドコロ

【レンプクソウ科】
レンプクソウ属 Adoxa レンプクソウ

【旧ユリ科】
カタクリ属 Erythroniun カタクリ
アマナ属 Tulipa アマナ、ヒロハノアマナ(あうぅ(つдi)いずれも秋田にはない)
キバナノアマナ属 Gagea キバナノアマナ
バイモ属 Fritillaria コシノコバイモ、カイコバイモ、ミノコバイモ、ホソバナコバイモ、イズモコバイモ、アワコバイモなど(あうぅ(つдi)いずれも秋田にはない)
ネギ属 Allium ヒメニラ  
なお春の山野を歩くと、スプエフェと同じ場所に他にもいろんな草花が咲いています。
秋田ならば、エンレイソウの仲間やスミレサイシン、オオバキスミレなどのスミレ類、コミヤマカタバミ、少し遅れてキバナイカリソウ、もっと早い時期なら、オオミスミソウ(雪割草)やオウレン、ショウジョウバカマなど(更には次頁で登場のフキやミズバショウ、リュウキンカなども)。
これらの植物は、花が終わってもしばらくの間、地上部分(葉や茎、実)が残っています(秋まで、或いは越冬するものもある)。
従って、その地上部生涯はけっして儚いものではありませんが、スプエフェと同時期一緒に咲き、その時だけは可憐な姿で我々の眼を愉しませてくれますので、スプリング・エフェメラルに含めて紹介されることが多いように感じます。

もっと奥、百宅地区へ行ってみよう。
行くよ〜
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(本頁は2010年5月22日にアップしました。)