{>(´π`)<}〃パタパタ スプエフェ三昧2010A
春はまず沿岸から、そして内陸へ

春になると桜はもちろん庭花も次々と咲き出す。
待ちに待ったシーズン到来。北国に住み、園ガを愛好する者にとっては、それだけでも十分愉しいことだが、
私にはもうひとつ愉しみがある。
それは山野を駆け巡り、『天然のお花畑 = スプリング・エフェメラルの花筵』に出遭うこと。

今年の三、四月は全国的にも不順な天候が続き、庭花の出足は大いに遅れている。山野も同様みたいだが、
四月中旬、待ちきれなくて沿岸部の男鹿や由利地方を訪ねてみた。
この両エリアは対馬暖流の影響もあり、秋田では一番早く春がやって来る。
ご覧の通り、咲くには咲いていたが、少し疎らな感じ。しかも傷んだ花が多く、数年前見たような初々しさはなかった。
カタクリ ニリンソウ
理由はこのところの不順な天候。
今年は積雪が少なかったので、芽出しは例年より早かったものと思われる。しかしその後の三月、四月は皆様もご存知の通りの悪天続き。
降雪も何度かあったし、黄砂も降った。台風並みの強風も吹いたし、何よりも曇天続きで寒かった。こんな暗く湿った春は生まれて初めての経験だ。
咲き出した花にとって、今年の春の天候は地獄の責め苦だったろう。
アズマイチゲとカタクリ
キバナノアマ
エンレイソウ フクジュソウの実 (由利地方にて)
スプエフェではないが・・・
ヒメアオキの実 (由利地方にて)


その数日後、私は春まだ浅い内陸部の山あいを巡っていた。
こちらはさすがにどこを見ても冬枯れ風景ばかりだったが、奥羽脊梁に近いある集落の土手に差し掛かったら、何故かそこだけ、
瑞々しい緑に覆われていた。さらに白い花がちらほらと・・・
花筵というよりは、葉筵。
キクザキイチゲの白かと思ったが・・・
しっとり軟らかな葉筵と白花の正体はアズマイチゲだった。
イチゲ(イチリンソウ) Anemone 類といえば、こちら秋田では、イチリンソウ Anemone nikoensis は無いが、キクザキイチゲ(キクザキイチリンソウ) Anemone pseudo-altaica は非常に豊富である。山野のあちこちで白や薄青紫の花叢を作っている。アズマイチゲ Anemone raddeana は有ることは有るが、それほどメジャーではない。と言うよりもキクザキの白と間違われ、見過ごされてしまうのかもしれない。ところが、このエリアでは完全に葉者、いや覇者になっていた。

土手の上には、人家があり、畑が広がっていた。
そこで農作業をしていた爺ちゃんに声を掛け、素晴らしい花筵ですな。と褒めたところ、ん? (´π`; ナニナニ? うちの屋敷の裏の方がもっと凄いよ。

爺ちゃんのお許しを得て、屋敷の裏山へと分け入った。
よく手入れされた裏山の林床は見渡す限り、アズマイチゲの花筵、葉筵。
フクジュソウも少し混じっている。
フクジュソウ。既に成熟モードだ。
アズマイチゲとフクジュソウ。キバナノアマナもちょろっと見える。
キバナノアマナのアップ アズマイチゲのアップ
カタクリも有ったが、ここでは脇役。
アズマイチゲとカタクリ
キクザキイチゲは脇役どころか、帰り際にやっと一株見つけたのみ。
キクザキイチゲ
アズマイチゲとの区別は、葉の形で行う。花色は白の他に薄青紫もある。

この土手や裏山は南西の方角に面している。
仙北地方は豪雪地帯としても知られるが、この場所だけはいち早く春が舞い降りるようだ。
人家近くの土手にはスイセンも混じって咲いていた。
こんな裏庭、裏山を持ってたらいいだろな。

スプリングエフェメラルのみごとな花筵は、自然の保たれた深山よりも、このように人臭い里山に多く見かける。
次(鳥海山麓・・・)へ行くよ〜
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(本頁は2010年5月5日にアップしました。)