スプエフェ三昧2009 西成瀬編

カレンダーが4月から5月に替わる頃、秋田県南東端にある西成瀬地区と、東成瀬村を訪ねてみた。
目的は花見だが、私の場合はサクラの花見ではない。スプリングエフェメラル(春の妖精、以下スプエフェと略)と呼ばれる一群の野草達に出会うためだ。

横手市増田町の数キロ東側の山あい一帯を、かつては「西成瀬」と呼んだ(が、最近はその呼び名もほとんど聞かなくなった)。
『釣りキチ三平』の作者、矢口高雄氏が生まれ育った場所なので、凄い山奥を連想しがちだが、必ずしもそうではない。
道路沿いや集落の廻りにある山は全て人手がかかっている。いわゆる里山。
成瀬川の岸からほど近いところに、いかにもスプエフェが咲いていそうな雑木林を見つけた。
シイタケのホダ木が横たわる林の中には、予想通り、カタクリが。
明るい林の縁や土手の上に、カタクリと一緒に小さな黄色い花も咲いていた。
キバナノアマナ Gagea lutea だ。
同じ場所にはヒョロヒョロでうっかり見過ごしそうなエンゴサクも咲いていた。
これはエゾエンゴサクの栄養不良タイプではない。
れっきとした別種で、ミチノクエンゴサク Corydalis capillipes という。
日本海側地方特有のスプエフェで、キバナノアマナ同様、林の縁の道端や田んぼの畦など人手が加わった場所で多く見かける。

こちらの花はでかい。
花の径は3センチ近い。
スミレサイシンは国内の野生スミレとしては最大級の花を咲かせる。
近くにはウスバサイシン(ウマノスズクサ科カンアオイ属)もいっぱい生えており、{>(´π`)<}〃パタパタ、ヒメギフチョウもいっぱい飛んでいたが、写真は無い。

スプエフェではないが、同じ頃に目に付く花たち。
エンレイソウ
スプエフェの咲く場所でよく見かけるテカテカ葉は
オオウバユリの芽だし
やがてはグロテスクなユリに変身し、見る人をドッキリさせる。

光沢は無いが、とてもみずみずしい。
ニリンソウ アズマイチゲ
別場所で見かけた黄色いスミレ。
花はでかいが、それ以上に葉もでかい。
オオバキスミレ
このスミレは平らな場所よりも雪崩の起きそうな危ない斜面に多く群生する。
同じような場所には
ミヤマキケマン Corydalis hondoensis もよく見かける。
こちらはエンゴサクと同じ仲間で花は華麗だが、人気はさっぱり。毒草で茎を折るとひどい臭いがするせいだろう。
(手持ちの畠山陽一氏の著書、『秋田 野の花山の花』には、クソタレバナ、クサレカンコと言った凄まじい方言が紹介されていた。)
アスファルトの隙間から咲き出した
ど根性ミヤマキケマン
畑や人家の庭先にも平気で侵入する。
ちら
ユキツバキ Camellia japonica var. decunbens
日本海側・豪雪地帯(北限は秋田、岩手)に特有のツバキ
(^^;)うっかり忘れていた。
スプエフェ両横綱のかんばせアップ
カタクリ キクザキイチゲ
この個体はゾクッとするほど青みが強かった。


次(東成瀬編)へ行くよ〜
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(本頁は2009年5月9日にアップしました。)