2019年ロンリーハーツ植物紀行
6月25,26日、初めての大鳥池以東岳 (1)大鳥池への道

最近、山道具を更新したり、買い足ししてるのは、山小屋(賄い無し)泊りが必要なレベルの山に行きたくなったからだ。
その第一弾として選んだのは大鳥池以東岳。今回の目的とする花はヒメサユリ。この花は秋田や岩手には生えておらず、
山形の朝日連峰より南に行かなければ見られない。いろいろ情報を集めていたら、そろそろ咲き出しているようだし、
泡滝ダムまで通じる林道の冬期通行止めも解除されたと聞き、今回、出かけたような次第。

2019/06/02 摩耶山から以東岳を望む。
左が茶畑山、戸立山の重なり、右が甚六山、小法師山の重なりだろうか。 

6月25日は夕方までに大鳥池に入れたらいいだろうと、のんびりと朝8時過ぎに秋田市自宅を出発。
秋田市の天候は雨が降ったり止んだりと、けっして好くはなかったが、南に行くほど、段々と明るい曇り空に変わって行った。
今は鶴岡市になってしまった旧・朝日村のタキタロウ館より奥の東大鳥川流域には人家も無く、
ところどころ簡易舗装された砂利道の林道が延々と続いていた。

東大鳥川の始まり付近。奥の山は茶畑山のようだ。

もうかなり奥まで来たなというところで、道路に落石を発見(時刻は12時過ぎ)。
下りてみると、奥の方の落石が道路を塞いでおり、しかも独力でどけるのは無理だった。
この前の大地震(この山域の震度は6弱か強と推定)で緩んでいたものが昨日の雨で転がり落ちたような雰囲気。
ここまで来て、山行きを中止するのもどうかと思い、手前の路肩スペースに駐車し(近くに赤いRVが一台駐車していた)、
テクテク30分ほど歩いたら、林道が終点になり、駐車スペースには三台の車が停まっていた。

落石の様子 林道終点の駐車スペース

念のため、車ナンバーを写真に撮り、登山口の泡滝ダムまで来たら、釣り人が独り居た。どうやら赤いRVの主のようだ。
と言うことは、林道終点駐車場の三台の車のヌシは落石で出られなくなったことを知らないまま、この奥に居る模様だ。
もちろんこのエリアはとっくに電波圏外になっている。

泡滝ダム。釣り人が一人居た。

このことを伝えると言う新たなミッションが加わり、私の大鳥池までの登山(コースタイムは約三時間)が始まった。

大鳥川の渓谷 滝と残雪

大鳥川の谷間をスッポリ埋める残雪。
川は雪の下を潜って流れていた。
歩きやすいブナ林の道

狭い渓谷道に入ると、対岸の谷には滝や大量の残雪が。
いわゆるスラブ岩壁はこういう大量の雪で削られて出来るものなのかなどと感心しながら歩く。
しばし緩やかで歩きやすい道が続き、この先もこうならいいなと思った途端、目の前に険悪な道が現れる。

最初の険悪箇所 大鳥川の渓谷

このあと本日のルートで最大の難関が待っていた。それはジミヤチ清水手前の残雪。
登山道は先に見えるのに、目の前の雪壁はおとなの背丈以上あり、これを乗り越える術がないのだ。

ジミヤチ清水手前の残雪

仕方なく残雪の下まで戻り、スノー・ブリッジになってる箇所を恐る恐る歩くことにした。そこを無事乗り越えたら
ご褒美だろうか。ジミヤチ清水の美味しい水が。大鳥池へのルートは随所に美味しい水場があり、水は携行しなくてもいいほどだった。

ジミヤチ清水

また「3/10」の表示は、これは登山口(泡滝ダム)から大鳥池までの約3時間のルートを10で割って割り付けた数字のようで、
15分から20分程度歩くとポイントが上がり、どこまで来たのか、あと残りがどれだけあるのかの目安となり、重宝した。

このルート、樹林ばかりで花はさっぱりだったが、ジミヤチ清水周辺だけは春の残り花が有った。

サンカヨウ Diphylleia grayi ニリンソウ Anemone flaccida
の残り花
他にリュウキンカも咲いていた。

その先はさして危険な箇所もなく、渓谷沿いの樹林道が坦々と続く。

ブナの巨木 ブナの芽出しがびっしり

途中見えた三角のお山。
後で調べたら、大鳥池の西岸に聳える1446m峰のようだ。

冷水沢にかかる最初の吊り橋。
渡った先は休憩場になっていた。
歩きやすい樹林道

このお山は化穴山(1506m)だろうか。

吊り橋がふたつあり、どちらも中ほどではよく揺れた。
ふたつ目の七つ滝沢橋はヘビの名所と聞いていたので、最大限に警戒したものの、ワタシが通った時は一匹も居なかった。

ヘビの名所?、七つ滝沢橋。 ズダヤクシュ Tiarella polyphylla

語呂合わせのように、7/10のプレート辺りから七曲りの坂道が始まる。
地図上では僅かの距離だが、ここから一気に標高差200mを登る。
七曲りの道はこれでもかこれでもかと呆れるほど執拗に屈曲し、実際には十回以上、曲がっていた。

七曲りの道

すぐ上下の道が判るほどのヘアピン登山道なので、あちこちにショートカットがあったが、
土砂崩れの原因にもなるので、現在は通行を規制していた。
ショートカット規制

上り坂終点の木 樹間越しに大鳥池が見える。

腰をくゆらせたブナの木の生えているところで、上り坂は突然、終了した。
その先は平らになったブナ林を歩く。樹間から、大鳥池と周りの山が見え隠れする。

午後4時半に今夜のお宿、大鳥小屋タキタロウ山荘に到着。
落石により、手前から歩いたことや残雪で躊躇した影響もあり、コースタイム3時間のところ、4時間近くかかってしまった。


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(本頁は2019年11月28日にアップしました。)