2009年、モウズイカの沖縄植物紀行
東南植物楽園5 沖縄の地味植物

この頁では東南植物楽園で出遭った植物の中で、比較的地味だったり、今までの頁のくくり(多肉とか水生とか)に入らない植物ばかりを集めてみた。
中には園で意図して植えたものでない、いわゆる『雑草』も混じっているが、北国住まいの私にはそれだってけっこう珍しいし、興味の対象なのだ。

まずは葉が黒くてハート形の草。
最初はドクダミの新品種かなと思ったが、よく見たらそうでもなさそう。
黒葉の草はハルディンのイポメア・スイートハートパープルによく似ている。
正確には、ブラッキーIpomea batatas 'Brackie'。シダの仲間はホシダ(オシダ科)
ハート葉は虫に好かれてるようだ(手前は芋虫にでも食いちぎられたのか)。
右の艶々した緑はシマニシキソウ Euphorbia hirta (トウダイグサ科)か。熱帯アメリカ原産の帰化植物のようだ。
シロノセンダングサ(アワユキセンダングサ) Bidens pilosak var. radiata
既にサシグサという方言名があるくらいだから、随分前に帰化したんだろう。
ムラサキムカシヨモギ Veronia cinerea かと思ったが、
花色の紫が淡すぎる。⇒ 
比嘉正一氏いわく「ヒメムカシヨモギ Erigeron canadensis かもしれません」
この白いセンダングサは道端でいっぱい見かけた。しかし激しい往来の中、急に車を止め、撮影することは事実上不可能。
東南植物楽園にも少しだが咲いていたので助かった。

水辺で新手のキク科に出遭う。
アメリカハマグルマ Wedelia trilobata 
これは熱帯アメリカ原産の帰化植物。南日本の海岸植物のひとつ、ハマグルマ(ネコノシタ)に近縁。
ごわごわした緑の葉と鮮やかな黄花のコントラストがいい。
後で水辺以外の場所にもいっぱい生えていることを知る。
これは明らかに『雑草』。
コミカンソウ Phyllanthus urinaria

変わった形の花を見つけた。
ホシアザミ Isotoma longiflora (キキョウ科)西インド諸島、中南米原産
園芸植物のイソトマ Laurentia axillaris (Isotoma axillaris)に似ていると思ったが、やはりその仲間だった。猛毒植物なので取り扱い注意とのこと。

この花はネコノヒゲの名で秋田のホームセンターでも売られている。
クミスクチン(ネコノヒゲ) Orthosiphon aristatus
シソ科、原産はインドや東南アジア。秋田での戸外越冬は困難。
チリメンナガボソウ Stachytarpheta dichotoma
クマツヅラ科、アメリカ原産。地味だが、蝶々には人気がある。

たぶんサトイモの一種だろう。
アメリカサトイモ Colocasia cv.
この木なんの木 No.1
黄の斑入りや葉の捩れ具合が印象的だったが、当初は科名の見当もつかなかった。
この木も何だろう。 No.2
後で、クロトンの品種、
ダルマ(達磨) Codiaeum variegatum 'Daruma'

だとわかった。下草はオリヅルラン。
セイロンマンリョウ(コウトウタチバナ) Ardisia elliptica (ヤブコウジ科)
小鳥がタネをまき散らすので園内のあちこちに生えてきているとのこと。
No.3 ピンクの艶やかな落花を見つけた。
すぐ近くにトックリのような幹の木が立っていた(トックリヤシではない)。
トックリキワタ Chorisia speciosa
(パンヤ科、原産地はブラジルやアルゼンチン)
園内でケーンケーンと金属的な響きの鳴き声がした。
たぶんオオシマゼミだろう。(鳴き声はこちらから)
那覇周辺の街路樹に使われているトックリキワタは既に落葉し、
花が咲いていたが、ここでは葉がいっぱい残っている。
本格的な開花はこれからなのだろう。

この木なんの木 No.4
団扇か煎餅のような葉っぱ。
カラッと明るい感じの木。 その正体はタデ科の樹木、ウミブドウ(ハマベブドウ)。詳細は↑に書いてある通り。

数時間だけだったが、愉しかった。いろんな食物植物にも会えた。
名残惜しいけどそろそろいそとまじゃないおいとましなくちゃ。
東南植物楽園のホームページはこちら
植物好きの方はブログ『学芸員の部屋』も訪ねられたし。

本シリーズ作成にあたって、植物名は、東南植物楽園、学芸室の比嘉正一(ひが まさかず)氏の監修を頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。
沖縄シリーズ
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(本頁は2010年3月6日にアップしました。)