男鹿のリングメラル/2006年4月(1)

十数年ぶりに春の男鹿海岸を訪ねてみた。
2006/04/15 男鹿海岸の某場所にて。
今年の秋田は記録的な大雪に見舞われた。
当然だが、冬から春への塗り替え工事は遅々として進まず、(-_-メ)我慢しきれなくなった私はついに男鹿海岸まで繰り出してしまった。
此処は(秋田では)由利海岸と並び、春の訪れが早い。対馬暖流の影響もあり、早ければ3月の初旬にはフクジュソウが咲き出す。

4月15日に訪ねたら、カタクリが盛りだった。
急な斜面にも、春が溢れ出していた。 カタクリ Erythronium japonicum のアップ。
その手前はラショウモンカズラの芽だし。

カタクリと一緒に咲くグラスはたぶんヒメカンスゲ Carex conica だろう。
ちょっと触れただけでも大量の花粉が飛び出した。
西木村(現・仙北市)のカタクリに較べると、ワイルドな感じがいいとの意見もあるが、私も道灌同感なり。
さて、冒頭より出演中の筋金入りの葉の正体は・・・

たぶんシュロソウ Veratum maackii
アオヤギソウ Veratum maackii var. parviflorum

だろう。下半分はトリカブトの仲間。
更にその下にキツネノカミソリの葉も見える。

木のうろに根付いたのは・・・

トリカブト!

トリカブトによく似た葉だが、こちらは・・・
山菜としても使えると聞く。
写真はニリンソウ Anemone flaccida のピンク色が強い個体。

フクジュソウの残花に間に合った。
フクジュソウ Adonis amurensis の葉っぱはニンジンみたい。
此処はフクジュソウに似たふさふさした葉っぱがやたらと多い。
こちらはシャク Anthrisscus sylvestris ssp. aemula
シャクはセリ科。開花期(秋田の平地では5月中〜下旬)は藪が一斉に白一色となる。
地味で似たような花の多いセリ科としては、よく目立ち、分かりやすい方だ。欠点は開花期間が短く、その後、さっさと姿を消すことか。
花は少し遅いが、スプリング・エフェメラルと似たようなライフスタイルを有している。
枯れた後は別の植物にバトンタッチするとして、↑の新鮮な緑の芽だし〜↓の花まで、二ヶ月間をフルに愉しんでみよう。
シャクの花。
2003/05/13  にかほ市にて。
カタクリに代表されるスプリング・エフェメラル(?と思った方はこちらの咲く光景は実に素晴らしい。日本の自然の花風景としては、高山のお花畑と並ぶ存在ではないかと私は密かに思う。
その素晴らしさを引き立てる重要な要素として、美しい新緑(此処では草の葉っぱの緑)の存在を忘れてはなるまい。
男鹿海岸では、シュロソウ(アオヤギソウ)、トリカブト、ニリンソウ、キツネノカミソリ、そしてシャクに代表されるセリ科植物の
草新緑が実に見事である。
その傾向は、より北地や多雪地帯など、植物の生育期間が短い場所ほど、顕著になるように感じる。
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(本頁は2006年5月2日にアップしました。)