2019年ロンリーハーツ植物紀行
2019年7月の男鹿三山

例年ならば、7月は高山ばかりで、低山を訪ねることは皆無なのだが、
今年は男鹿のお山に毎月、それも二回以上、行くと決めた手前もあり、7月は11日と22日に訪ねている。
まずは7月11日の様子から。

五社堂の登り口はかなり鬱蒼とした感じになっていた。
五社堂の登り口

夏の低山は花がさっぱりの筈なのに、このお山に限ってはそうでもない。
地味なものばかりだが、いろいろ咲いていた。

オカトラノオ Lysimachia clethroides
五社堂のすぐ上あたりに群生。
クガイソウ Veronicastrum japonicum
毛無山、オオサクラソウ群生地にて。

シュロソウ? アオヤギソウ?

男鹿の山林にはこのようなシュロソウ科の仲間がいっぱい生えている。
図鑑を見ると、花が紫褐色のものをシュロソウ、黄緑のものをアオヤギソウと呼んでいるが、
ここには両方が混生しており、中には中間的な色合いのものも有る。
何と呼んだらいいものやら。

見慣れぬ木の花を見つけた。
ムラサキシキブ?

何の花かしばらく迷ったが、どうやらムラサキシキブのようだ。秋の実りが愉しみだ。
他には、

ホタルサイコ
Bupleurum longiradiatum var.
elatius
ホタルブクロ Campanula punctata

ホタルサイコは東北では海岸の草原でときどき、高山では早池峰山で見ている程度だが、五社堂上の斜面にはいっぱい有った。
ホタルブクロは秋田県内では稀にしか見ない。しかし男鹿ではあちこちに咲いている。

ヤマブキショウマ Aruncus dioicus var. kamtschaticus
毛無山、オオサクラソウ群生地にて。

トリアシショウマ Astilbe odontophylla
五社堂のすぐ上あたりに群生。
ウメガサソウ Chimaphila japonica

毛無山の樹林帯

樹林帯では地味なラン科が少し。

ジガバチソウ Liparis krameri クモキリソウ Liparis kumokiri


7月22日の天気は高曇り、時折小雨がぱらついたが、朝のうちは視程良好で、海越しに鳥海山が見えた。

男鹿から海越しの鳥海山

男鹿はいつも毛無山ばかりだが、この日は本山、真山も含め、三山掛けをしてみた。
最高峰の本山はご覧の通り、山頂が自衛隊のレーダー基地になっている。


それでも近づいてみたら、道端にイブキジャコウソウやタカネナデシコらしき花が咲いていた。

イブキジャコウソウ Thymus quinquecostatus キリンソウ
Phedimus aizoon var.
floribundus

タカネナデシコ?

キバナカワラマツバ Galium verum subsp. asiaticum
とウツボグサ Prunella vulgaris subsp.
asiatica

真山は男鹿三山で唯一、山頂まで行ける山。
ただしこの日は山頂(展望台)からの展望はイマイチだった。

真山山頂 サワギク(ボロギク) Nemosenecio nikoensis

山頂に至るスギ林の下でサワギクを見つけた。この花、秋田ではなかなかお目にかかれない。
また毛無山に戻って、男鹿の固有種二種(オガアザミやオガコウモリ)に蕾を確認。

オガアザミ Cirsium horiianum オガコウモリ Parasenecio ogamontanus

今回、出会った地味なラン科。
コイチヨウラン Ephippianthus schmidtii オオヤマサギソウ Platanthera sachalinensis

山麓ではあちこちでヤマユリが咲いていた。

ヤマユリ Lilium auratum


次(乳頭山)へ行く。
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(本頁は2019年10月18日にアップしました。)