4月28日、シラネアオイを観に男鹿毛無山へ。 |
無性にシラネアオイを見たくなり、4月28日、男鹿半島の毛無山へ向かってみた。
シラネアオイは秋田ではどの山にも有り、特に森吉山や真昼岳、秋田駒などでは群落がみごとだ。
それでも今回、毛無山に行ったのは、沿岸部なのでいち早く咲き、しかも比較的まとまった量の花が見られるからだ。
この山を訪ねるのは、今年で四回目(一回目はこちら、二、三回目はこちら)。
この日は晴れていたが、pm2.5の影響なのか、視程はあまり良くなくなかった。展望登山には不向きな日だ。
鵜ノ崎海岸から見た男鹿毛無山
五社堂への登り。石段は999段あるとのこと。 五社堂境内のオウレンは実になっていた。
五社堂入り口付近の草花は、
フクジュソウはもちろん、カタクリやイチゲ類、エンゴサク類も終わり、ニリンソウが少し咲き残っているくらいだった。
樹木は・・・
ブナの新葉
オオカメノキの初花
五社堂からホンの少し歩いたら、早くもシラネアオイに遭遇。
シラネアオイ Glaucidium palmatum シラネアオイ Glaucidium palmatum
樹間越しにチラチラ見えるシラネアオイに誘われ、雑木林の中に踏み込んでみた。
林の中はまだ本格的な藪になる前なのでスイスイ歩き回れる。
フデリンドウ
そこには意外な花が有った。
ヤマシャクヤク Paeonia japonica (蕾付き) ホソバノアマナ Lloydia triflora
ホソバノアマナを見るのは初めてだ。
自分にとって図鑑上だけの花がまたひとつ減った。
ヒトリシズカ 謎の芽出し
上の右写真だが、この芽出しは何だろう。
手持ち図鑑を引っ張り出したら、キク科のメタカラコウに似ているような気もするが・・・。
メタカラコウは秋田県南部(由利本荘市)あたりが北限と思っていた。もしそれだとしたら、新たな北限・・・。
なんてモヤモヤしていたら、約十日後に秋田市内の丘陵で同じ芽出しに遭遇。
そして思い出した。この植物はトガヒゴタイ Saussurea nipponica subsp. Muramatsui だった(こちらの頁に写真有り)。
雑木林の中を約一時間、彷徨った。
おかげで今日のメインテーマ、シラネアオイは満喫出来た。
後は下山してもよいのだが、折角来たのだからと男鹿半島最高峰の本山(715m)に向かうことにした。
サルノコシカケだろうか。
長い稜線道に咲いてた花たち。
スミレサイシン Viola vaginata
ミヤマスミレ Viola selkirkii ミチノクエンゴサク Corydalis orthoceras
アラゲヒョウタンボク Lonicera strophiophora
毛無山山頂が近づくと、
オクエゾサイシンとトウゴクサイシンが次々と現れる。
オクエゾサイシン Asarum heterotropoides トウゴクサイシン Asarum tohokuense
男鹿の名花、オオサクラソウの生息地はやっと早春の様相
キクザキイチゲやオトメエンゴサクが咲いていた。
オトメエンゴサク Corydalis fukuharae オオサクラソウ Primula jesoana の芽出し。
開花まであと半月か。
毛無山山頂付近で自衛隊道路と交わる。
道の行く手には男鹿半島最高峰の本山(715m)。
男鹿半島最高峰の本山(715m)
本山、毛無山ともに山頂は自衛隊のレーダー基地のため、立ち入りは出来ない。
今日はここで引き返すこととする。
※約20日後、オオサクラソウを観に行った時の記録は ⇒ 「(2017年)5月18日、男鹿でオオサクラソウを見た。」
次(西和賀)へ行く。 管理者注:本頁の写真は(`◇´)何人たりとも無断使用はまかりならん!
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(本頁は2018年5月18日にアップしました。)