モウズイカ冬の夢想花園
早春のフェアリー・小球根花はいかが

冬場の秋田はご覧の通り、庭花も野花も皆無。
よって過去の記録編集でスマソ。しばし回想の花園、脳内ガーデニングにお付き合いあれ。
2012/12/29早朝のモ庭

春はクロッカスを皮切りにスイセンやヒヤシンス、チュー
リップ・・・
と続けざまに立派な球根花が咲くが、ク
ロッカスが終わり、スイセンが盛りになるまで少しだけ間が生じる(秋田市では4月上〜中旬頃)
年によっては、このブランクが長く、花の無いスペース
がやたらと目につくこともある。
実はこの間
を埋める格好の球根花があるのだが、何故かあまり知られていない。園芸店でも入手できないことが多い。
花も丈もとても小さくて華やかさには欠けるものの、青や紫、ピンク、白、黄・・・と宝石を散りばめたような感じで、まとめ植えすれば、けっこう見ごたえのあるものになる。
しかも(秋田のよ
うな北国雪国では)丈夫で植えっぱなしが利く。
そんな小球根花で作った小さなお花畑を紹介してみる。
チオノドクサ `ピンクジャイアント'が優勢なコーナー
クロッカスとチオノドクサ `ピンクジャイアント'他
クロッカスとチオノドクサ `ピンクジャイアント'他
チオノドクサの白花やシラー・シベリカ、スイセン `ティタティタ'も咲き出した。

そろそろ各論に入ろう。
一番バッターは、シラー・チューベルゲニアナ Scilla tubergeniana
(S. mischtshenkoana の異名有り。こちらの読み方はシラー・ミシチェンコアナか、はたまたミシュチェンコアナ (´π`; いずれだろう)

これは一連の小球根類の中でも最も早く咲く。クロッカスとほぼ同時期、いやそれよりも少し早いほどなので、開花してから、遅雪を被ることしばし。
旧ソ連のアゼルバイジャン辺りが原産と聞く。とても丈夫で、毎年、律儀に咲くが、あまり普及していない。理由は呼びにくい名前のせいか。
シラー・チューベルゲニアナ
咲き出したばかりのめんこい頃 終わり近くなると・・・
丈は咲き出し時で5センチ程度と小さく、とてもめんこいが、終わり近くなると20センチくらいまで伸び、倒れてしまい、だらしなくなる。
毎年、咲かせるには開花中からの御礼肥とこまめな花ガラ摘みが欠かせない。

シラー・ビフォリア Scilla bifolia
今回、紹介の小球根類の中では一番ちっこいのだが、
土を割って芽だしする様などを見ると、一番ド根性のある花かもしれない。
シラー・ビフォリアの芽だし
開花時のシラー・ビフォリア(ピンクタイプ)
(百円玉はご褒美ではない。大きさを理解頂くためにわざと置いてみた)
青紫の品種はキラキラ綺麗だが少し弱い。
シラー・ビフォリアのブルータイプ
うちではあまり綺麗ではないが、ピンクばかり蔓延っている。
原産はトルコやヨーロッパ中南部など。ホムセンでは売っていない。専門の園芸通販サイトなどで求める。

チオノドクサ(キオノドクサ)は、日本語では「お気の毒さ」と聞き間違えてしまいそうな名前だが、
チオノは「雪」、ドクサは「光栄」という意味で、英名は、Glory of the snow、「ユキゲユリ」との別名もある。
先に紹介したシラーと近縁のユリ科(最近ではキジカクシ科)小球根植物で、地中海クレタ島やキプロス、トルコの高山などが原産。
アルバム写真は、薄青紫の花を咲かせるチオノドクサ・ルシリアエ Chionodoxa luciliae
似たようなのに、C. gigantea, C. forbesiiがあるが、いずれも同じ種類の異名のようだ。同時期に咲く小型のスイセン `ティタティタ'などと相性がよい。

チオノドクサ・ルシリアエ
チオノドクサ・ルシリアエとスイセン `ティタティタ' チオノドクサ `ピンクジャイアント'
`ピンクジャイアント'は、チオノドクサとしては、花が一番でかく、秋田のホームセンターでも毎年球根を売っているほどだから、この仲間では珍しくメジャーと言える。
極めて丈夫で一度植えつけておくと毎年律儀に咲いてくれる。
チオノドクサ・ルシリアエとムスカリ・ラティフォリウム

この仲間では珍しく濃い紅紫の品種、チオノドクサ `ヴァイオレットビューティー'
と花数の多いチオノドクサ・サーデンシス Chionodoxa sardensis を。

チオノドクサ `ヴァイオレットビューティー' チオノドクサ・サーデンシス。咲き初めの頃。
チオノドクサ・サーデンシス。開花が進んだ頃。
ルシリア
エに較べると一茎あたりの花数が多い。
チオノドクサには、他にも幾つか種類や白花品種もある。
また先に紹介済みのシラー・ビフォーリアとの属間混血など興味深い種類もあるが、私は手持ち無し。

スイセン `ティタティタ'は、春咲くスイセンとしては、最も開花が早く、丈も20センチ未満と小型(ただし球根はでかい)で、
一連の小球根類と同時期に咲くので一緒に紹介する。
学名は、Narcissus cyclamineus `Tete a tete' 。ティタティタとは当初、(^^♪幼児がテタテタと歩く様を想像していたが、フランス語のTete a teteで「内緒話」とかの意味らしい。
姿は可愛いが、とても丈夫でよく増える。うちでは当初、十球くらいからのスタートだったが、15年経ったら、庭の彼方此方で黄色の縁取りを作るまでに増えた(増え広げた)。
最近は冬になるとスーパーの鉢花コーナーにも並ぶほど。花や葉が枯れたら、地植えに切り替える(地面の無い人は少し大きめの鉢に替える)。
青紫のチオノドクサやヒヤシンスとの相性がよい。

ヒヤシンス・ブルーフェスティバルと一緒。こうも多いと内緒話も出来やしない。

プシュキニア・リバノティカ Puschkinia libanotica (P. scilloides)
の花は寒色系、白に青筋の入った花(最近は青筋が無く真っ白の品種も流通)は先に紹介したシラー・チューベルゲニアナによく似ているが、
開花はずっと遅く、よりヒヤシンスっぽく上品な感じ。だけどちっこい。
原産はコーカサス地方、トルコの他、イラン、イラク、レバノン・・・と何やら紛争の絶えない地方ばかり。

プシュキニア・リバノティカの芽だし プシュキニア・リバノティカの開花

プシュキニア・リバノティカとシラー・シベリカ
シラー・シベリカ Scilla siberica はより北のロシア、ウクライナにも原産種が生えている。
チオノドクサに似ているが、花は下向きなので、すぐ区別できる。赤味のないピュアなブルー、それも濃いのがたまらない(品種名:スプリングビューティ)。
最近は白花も出回ってきた。いずれも秋田では地植えで継続オーケーだが、チオノドクサよりは少し弱い感じ。


・・・とまあ、春早く咲く球根花を語ってきたが、ここらでそろそろ中締めとしよう。
可能ならば、球根以外の草花も導入してみたいのだが、地植えで咲くとなると、フクジュソウやショウジョウバカマ、ベルゲニア以外にはあまり思い浮かばない。
次頁では自然半自然の早春草花、スプリング・エフェメラルにも想いを馳せてみる。
2013/01/04昼過ぎのモ庭。
スコップの取っ手が隠れそうになってきた。積雪は70センチくらいか。
庭は相変わらず雪に埋もれたままだ。
モウ三ヶ月待てば、何かしらの花が咲き出す筈。それまではじっと辛抱、本業に邁進だ。
へ行くよ〜
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(本頁は2013年1月12日にアップしました。)