2019年ロンリーハーツ植物紀行
9月1日、女神山には何が咲く。1

8月14日の鳥海山山麓でのタイヤバースト(こちら)はショックだった。しかし荒れた林道に臆していたら、行きたい山にも行けない。
今回(9月1日)はスタットレスタイヤを一本積んで、超慎重運転で女神山に岩手側(西和賀町)から入ってみた。
いつもならまずは女神山に登った後に滝に寄ることにしているが、今回は先に滝見をした。
理由は今頃の時期、滝の周辺に咲く花に興味が有ったから。

女神山に向かう林道。
一見、道の状態は良さそうだが、一部、路肩が崩れたり、
岩盤が露出している箇所も有り、ヒヤリとした。

非合法マップ。
オレンジの破線が今回、歩いたところ。

駐車場から20分も歩けば、白糸滝に到着。

白糸滝 隣にある姥滝

滝の向かい側にあるスラブ

白糸滝付近では、以前、秋に寄った際(こちら)、巨大な半寄生植物オニシオガマの実姿を見ていた。
今回はフレッシュなオニシオガマを見たかったのでやって来た。
それは滝の脇や向かい側のスラブ斜面に群生していた。
花はもう盛りかなと思ったが、まだ蕾ばかり。焼石に較べると、ここの開花は少し遅いようだ。二本だけ咲き出していた。

オニシオガマ Pedicularis nipponica
の全貌
オニシオガマの穂花

オニシオガマの蕾 オクトリカブト
Aconitum japonicum ssp.
subcuneatum

けっして綺麗な花ではないが、丈は1mもあり、凄味のある草姿だ。
この花は青森から北陸地方にかけての日本海側高山や深山の湿った場所に生えている。
秋田近辺では焼石岳にすこぶる多く、他には鳥海山東斜面、月山にも割と普通、神室山ではキヌガサソウ群生地付近で見られる。
いずれも標高900m以上の高所ばかりだ。
女神山の白糸滝付近は標高500mにも達していないので、今まで見た中では最も標高の低い場所となる。
この花を見たことで、今年は東北にあるシオガマギク属、7種類
(ミヤマシオガマ、ヨツバシオガマ、エゾシオガマ、トモエシオガマ、シオガマギク、イワテシオガマと本種)
全てを見たことになる。

オニシオガマの有るところにはチョウジギクもよく咲いている。

チョウジギク Arnica mallotopus

チョウジギク 一緒にキンコウカも生えていた。

この場所には他にもいろいろな花が咲いていた。

テンニンソウ
Leucosceptrum japonicum
ミヤマセンキュウだろうか。
サラシナショウマの蕾も有った。

ソバナ Adenophora remotiflora

オクモミジハグマ
Ainsliaea acerifolia var. subapoda
オオカニコウモリ
Parasenecio nikomontanus

渓流沿いに奥の方まで歩いてみた。
女神霊泉の付近では・・・
キンミズヒキ
Agrimonia pilosa var. japonica
ノブキ
Adenocaulon himalaicum

どちらも実は引っ付き虫になるので、遊歩道沿いにいっぱい咲いていた。

数日前、平ヶ倉沼では咲き終わっていたジャコウソウがここではまだ健在だった。

ジャコウソウ Chelonopsis moschata

ジャコウソウ Chelonopsis moschata モミジガサ Parasenecio delphiniifolius

ツリフネソウ Impatiens textori

キツリフネ Impatiens noli-tangere 触ると痛痒い
ミヤマイラクサ(アイコ) Laportea cuspidata

他にはクロバナヒキオコシ、ヌスビトハギ、ナンブアザミ?、ゴマナ、アキノキリンソウ、オヤマボクチなど。
真夏の低山は花が少ないものだが、この渓谷は思った以上に種類が豊富だった。

降る滝
日照り続きのせいか、水量が少なかった。


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(本頁は2019年12月17日にアップしました。)