2018年ロンリーハーツ植物紀行
10月18日、女神山は紅葉してるかな。

そろそろ1000m以下の低山にも紅葉前線が降りてくる時期になって来た。
10月18日は紅葉の進み具合を確かめるべく、女神山に行ってみた。
このお山、昨年は11月10日と遅く行ったため、紅葉は完全に終わっていた(こちら参照)。
今回はだいぶ早い出陣だが、どんなもんだろうか。

女神山は秋田岩手の県境にある山だが、今回も岩手県側、旧・沢内村から入山。
未舗装の相沢林道を恐る恐る走る。
相沢林道で見た紅葉(?)。
途中で向かいの山が赤く輝いていた。
ところが登山口駐車場に着いたら、まだ真緑。先ほどの赤はモルゲンロートだったのだ。
駐車場から歩き出すと、緑の中にちらほらと紅葉が混じり出す。
女神山登山口付近のブナ林 ツルリンドウの実

登山開始。急坂を登ってまずは腰曲がりブナの木にご挨拶。

稜線に出ると、少しだけ展望が開けて来た。
南の方に栗駒山。

上の方に行くと、葉が褐色になったブナが出て来た。

二時間弱で山頂へ到達。
ここからは岩手側の旧・沢内村や焼石岳の山なみが望まれるが、旧・沢内村はまだ雲海の下だった(未明に村を通過した時はひどい霧だった)。
女神山山頂から旧・沢内村と焼石岳

山頂からホンの少し進むと、今度は秋田側の景色が開けてくる。
横手盆地と奥に鳥海山。

横手盆地越しに鳥海山をアップで。

北には真昼岳。

更に北の方に下って行くと、和賀岳や岩手山も見えた。
奥の山々は、左から和賀岳、高下岳、そして岩手山。

山頂からまた同じ道を下り、今度は分岐点から県境尾根を進む。
ここからブナ見平にかけてのブナ林が素晴らしい
分岐点の巨大ブナ 県境稜線のブナ並木

と言いたいところだが、
今回、稜線部のブナは葉が飛んでしまった木が多かった。
10月8日の禿岳13日の藤里駒ヶ岳同様、ここも台風25号の風害(塩害)か。
ブナ見平近くのブナ林

ブナ見平休憩場所のブナ 滝への下り道の不気味なブナ

女神山は渓谷も素晴らしい。
降る滝の左側スラブ斜面。

降る滝。
落差50m。旱続きのせいか水量は少なかった。
白糸の滝、定番モード

白糸の滝の一部。

というわけで、今回の女神山、本格紅葉にはまだ早かった。
(この二週間後、訪ねた方の記録を拝見したところ、紅葉していたものの、例年に較べると明らかに赤味が足りなかった。今年の女神山の紅葉は不作だったようだ。)

姥滝 ダイモンジソウ

チョウジギク(咲き残り) オニシオガマ(実)

この渓谷にはオニシオガマが多かった。
半寄生植物なのに1メートルを超える株も有り、その大きさにビックリ。八月の開花期に見に来たいものだ。

女神山は下界(特に岩手県側)からは見えにくい山のひとつだ。
旧・沢内村の一部からはこんな姿に見えた。
旧・沢内村から見た女神山(18日、下山後撮影)

この後は旧・沢内村を北上し、雫石に抜けて秋田市に帰る。
途中、見えたのは和賀岳。
旧・沢内村から見た和賀岳

可能ならば、この秋のうちに登ってみよう。


次(和賀岳)へ行く。
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(本頁は2018年12月28日にアップしました。)