続々・地中海風お花畑に憧れて

┬┴┬┴┤π`;) 「地中海地方の植物、特に一年草は・・・何故キレイ? 」シリーズだが、4月に入り、「続々」になっても、衰えることなく、延々と続いていた。
しかし長スレの宿命か、往々にして脇道にそれ、一・二年草以外の植物(樹木や多年草)が話題になることも多くなって来た。従って、メモリアル化にあたっては、脇道コメントを大幅に省略をさせて頂いた。折角コメント頂いた皆様にはまことに申し訳ない。どうか許しておくんなまし。m(__)m
なので途中からスタート。
Mediterranean Wild Flowers
23960.Re: 続々・地中海地方の植物、特に一年草は・・・何故キレイ?
もんこ@フロラ研究家?   4月1日(日) 16時46分
ありゃりゃ。(^o^;)もう既にコメントが!!
あー(-。-;)ゴホンゴホン。先スレで紹介の図鑑とは別に、
手餅の「Mediterranean Wild Flowers」ともう2,3冊あたってみた。
こちらは、ヨーロッパ地中海地方限定。これらの本に載っていた一・二年草でなおかつ園芸植物としても使われている(と思われる)ものに限ってリストアップしてみる。
★ナデシコ科
 アグロステンマ・ギタゴ(ムギセンノウ)Agrostemma githago、ビスカリア Lychnis coeli-rosa、カーネーションの原種、シレネ Silene の仲間などなど。
 意外だがカスミソウ Gypsophilla elegans の原産地はヨーロッパ地中海地方ではなく、ウクライナ南部〜トルコだった。
★キンポウゲ科
 ニゲラ(クロタネソウ) Nigella の仲間、(日本では普及してないが)アキザキフクジュソウ Adonis annua、チドリソウ Consoryda の仲間など。
★ケシ科
 ケシ Papaver の仲間(アヘンゲシやヒナゲシなど)、あと日本ではさっぱり栽培されないが、美しいもの多数あり。
★アブラナ科
 (^^;)この科はやたらと種類が多い。ストック(アラセイトウ) Matthiola incana、スイートアリッサム Lobularia maritima(あちらでは多年草)、イベリス(キャンディタフト) Iberisの仲間、オーブリエチア Aubrietia の仲間などなどなど・・・

チドリソウ
やジャコウアオイ(多年草)、カラー(球根)など数多の花の咲き乱れる某ガーデン。
2002年6月下旬。詳細は此方
チドリソウ(バックはカラー) ニゲラ(クロタネソウ)の実姿(バックはヤグルマギク)

23961.もんこ@秋田フロラ研究所   4月1日(日) 16時48分 野良レセダ(モクセイソウ)。amiさん提供。
(つづき)
★モクセイソウ科
 (日本では普及してないが)レセダ・ルテア Reseda lutea
★マメ科
 スイートピー原種 Lathyrus odoratus、キバナルピナス Lupins luteus 、ベニバナツメクサ Trifolium incarnatumなどなど。
★アオイ科
 ハナアオイ Lavatera の仲間、(日本では普及してないが)Malope trifidaなどなど。
★セリ科
 本シリーズ冒頭に出て来た Tordylium apulum 、よく似たOrlaya(てぬさん紹介)、ホワイトレースフラワー(ドクゼリモドキ)Ammi majusなどなど。★ムラサキ科
 セリンセ Cerinthe の仲間、エキウム Ecium の仲間、ルリジサ(ボリジ) Borago の仲間、アンチューサ Anchusa の仲間、シノグロッサム Cynoglossum の仲間、オンファロデス・リニフォリア Omphalodes linifolia 、ノネア Nonea の仲間・・・とこの科は(-_-;)やたらと多いな。
★シソ科、キキョウ科、マツムシソウ科はどれが一年草なのか見ただけではわからんので省略。
★ゴマノハグサ科
 モウズイカ Verbascum の仲間、キンギョソウ Antirrhinum majus、リナリア Linaria の仲間など
★キク科
 あ(^o^;)あまりにも多すぎるので省略
イネ
 コバンソウ Bryza maxima 、ラグルス(ウサギノオ) Lagurus ovatus

23969.ami@京都   4月1日(日) 17時37分
おお、ちぎれてさらに浮上している・・そーとくっつけとこう。
野良レセダは地味でした(右上写真)。ハーブの本に載ってますよね、ワイルドミニョネット。
コバンソウとラグルスの渋好みペア。↓
野良ラバテラのなんらか、キューガーデンに行くのに迷っていたら線路脇にドワッと咲いてました。・・・

23971.ムク@老犬ムクがヤバそう   4月1日(日) 17時56分
千切っていただいて良かった♪
書こうと思ってたスレがみつからなかったんだもん。。
で、前スレ、ムルチコーレも地中海の植物だったんですねぇ( ̄(エ) ̄;)
園ガ始めた頃からムルチコーレとネモフィラの組み合わせが好き♪
いやぁ〜それにしてもキリが無くあるもんですねぇ(驚)

23988.てぬ   4月2日(月) 9時47分
ムクしゃん>ムルチコーレとネモフィラの組み合わせが好き♪
この組み合わせいいですよね〜
それなのに、うちではいつでもピンクとブルーなのですよ。
↓シレネ・カロリニアナ Silene carolinianaと。 ↓シレネ・ペンドゥラ Silene pendula

23991.ムク@黄砂凄くね?   4月2日(月) 13時38分
あぁぁ(≧▽≦)てぬさん、オダレが〜!!
ネモちゃんとピンクのお花って合いますねぇ!モウさまのピンクの小花・・(あれはワスレナグサじゃなくてジプソフィラだったのだろか?)もステキでしたものねぇ。
23994.てぬ   4月2日(月) 18時46分
・・・ラシルス♪ラシルス♪ラシルスゥ〜〜♪♪
24008.ami@京都   4月3日(火) 0時8分
・・・キューガーデンのワイルドガーデンにて嬉々としている母と叔母。
よく見るとマンテマなどあり、ワイルドワイルドフラワーガーデン。・・・

24010.つがるっこ   4月3日(火) 14時22分
やあ〜amiさん、キューガーデンのワイルドフラワーガーデン、すんばらしー。ほっとけばいいってもんじゃないんしょうね〜これは〜(ためいき)
ところで、てぬさんの歌声が聞こえてきたような気がしたので、我が家のラシルスです。地中海沿岸原産で、パスタイムさん由来のタネです〜。odoratausの優美さはありませんが、キュートですね。
Lathyrus clymenum? セイヨウムラサキの花アップ
二枚目は、出そうかどうか迷ったんですが(「何故キレイ?」と言われると、とくにキレイじゃないから困るんですが〜(^^ゞ)セイヨウムラサキです。
背丈は、栄養状態が良ければわたしの胸ぐらいまで来ます。よく言えばハーブ、悪く言えば雑草です。
もともと、「あかねさす、むらさき野行き、標野ゆき」のムラサキとしてCRLさんに頂いたタネですが、あまりに丈夫なのでこれはおかしいということになり(日本の固有種はキムズカシイらしい)、CRLさんが調べられた結果、紆余曲折を経て、セイヨウムラサキだったことが判明したものです。地中海地方ではなく、単にヨーロッパ原産の植物ですが、ムラサキ科に特有の花はまさしくコレですね。(花のサイズは、草丈の割にメチャ小さくて、鑑賞には堪えませんが(--;))
24013.ムク@風の谷   4月3日(火) 18時30分
すっごΣ( ̄(エ) ̄)お宝画像、てんこ盛り♪
amiさんのワイルドフラワー、シビレますねぇ!
・・・
つがるっこさん、ピンクのスイートピーのような子がラシルスですか?
てぬさんが歌ってらっしゃったのはこの花の歌だった(?)んですねぇ〜。
24020.てぬ   4月4日(水) 9時37分
いや〜、歌ってみるもんですね〜
瀬戸内から津軽まで届くんですね〜
もう、ラシルスが可愛くて可愛くって…また見たかったんですよ(^^ゞ

amiさん、キューガーデンの温室が写っているのでしょうか、
ほれっ (^-^)/(((((((((●〜*
ワイルドフラワーを見るだけでも時間がかかりそうですね。
身内以外の人影がないようですが空いているのですね。
・・・
24021.てぬ   4月4日(水) 15時3分
>モウさまのピンクの小花・・(あれはワスレナグサじゃなくてジプソフィラだったのだろか?)もステキでしたものねぇ。

モウさまのお写真、すごく素敵です。
じーっと見ましたが、うちの方とは花の開花期が違うものが同時に咲くのですね。
ネモフィラと同時に咲いている小花って、うちの方では何だろうかと思いました。
パンジー・ビオラ・カレンジュラの仲間・ノースポール・リナリア・一年草のミムラス・シレネの一部・ ムルチコーレ・ストック・プリムラ類・リシマキアの一部・ポピー・ベロニカオックスフォード・ディモルフォセカ・オステオスペルマム・ヒメツルソバ・イオノプシディウム・スイートアリッサムまだあるかしら?
もんこの独り言

>モウさまのピンクの小花・・(あれはワスレナグサじゃなくてジプソフィラだったのだろか?)もステキでしたものねぇ。
┬┴┬┴┤π`;) この写真のことかな?→
青いのはネモフィラ、白いのはカスミソウ、ピンクの小花はカスミソウのピンク品種、
他に右上の方にヤグルマギク(ピンク)やリナリア(赤橙と濃いピンク)、花の散った
アイスランドポピーが写ってる。1993年7月上旬、借家庭にて。

ここで本シリーズ冒頭にまた戻ります。
「生き残りの戦略」

地中海沿岸地域の植物が直面するハードルは、いかにして過酷な夏を乗り切るかだ。「順応か枯死か」という言葉は、生命を脅かす他の状況と同様、厳しい気候にも当てはまり、植物は次第に三つの選択肢を選ぶようになった。それは「急いで逃げる」、「押し通す」、「引きこもる」だ。

1.「急いで逃げる」植物 − 限られた寿命
一年草と二年草は「急いで逃げる」。これらは夏の暑さに焼かれる前に、発芽し、成熟し、種子をつける。多くは長期間、雨が降らない場合に備えて、種子が長期にわたって休眠する。また、驚くべき速さで繁殖するものもある。ほとんどが環境に応じて体の大きさを調節する。例えば、Tordylium(トルディリウム属)は、シャクに近縁の美しい植物で、肥えた土壌では耕作地の丈の高い雑草と張り合えるが、アスファルト道路の端では、草丈たった8cmの株に種子が生じる。
命が短いので、これらの植物は急いで受粉する必要がある。その結果、大輪で、受粉媒介者にとって魅力的な花を咲かせることに多大なエネルギーを使うことになった。こうした花が園芸家にとっても魅力的なのは言うまでもない。大輪のケシ類、丈が高く黄花のヴァーバスカム、さまざまなエキウム、光の加減で変って見える紫色のセリンセなどは地中海沿岸地域の一年草及び二年草の好例だ。より広範な出ところからなら、南アフリカのウェスタンケープ原産で銀白色のDimorphotheca pluvialisやカリフォルニアのEschscholziaを検討しよう。
夏が深まるにつれてこうした一年草は暑さにやられ、最初の熱波がやってくる数日のうちに景観からこれらの緑が消える。

2.「こらえる」植物 − 葉を順応させて   (略)
3.「姿を消す」植物 − 球根性の種   (略)

ここで言う「過酷な夏」とはいったいどんなものなのでしょうか。

WorldClimateから、
ロンドン、ローマ、アテネの月ごとの日平均温度(℃)と平均降水量(mm)をリストアップしてみました。
Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug Sep Oct Nov Dec Year
ロンドン
(西岸海洋性)
3.8 4.0 5.8 7.9 11.3 14.4 16.5 16.1 13.8 10.8 6.6 4.7 9.6
mm 77.7 51.1 60.2 54.1 55.3 56.6 44.8 55.6 67.7 73.2 77.6 78.9 752.1
ローマ(地中海性) 7.2 8.3 10.5 13.7 17.8 21.7 24.4 24.1 20.9 16.6 11.7 8.4 15.4
mm 80.0 70.9 68.6 66.8 51.5 34.1 16.3 24.4 69.2 113.3 110.7 97.1 802.9
アテネ(地中海性) 10.2 10.8 12.3 16.1 20.6 25.1 27.9 27.8 24.3 19.3 15.3 12.0 18.5
mm 48.0 41.0 41.2 23.4 17.9 7.4 5.0 7.6 9.8 53.0 55.3 61.8 371.4
(気温はロンドンと較べ、明らかに高ければ赤字、低ければ青字。降水量は多ければ緑字、少なければ褐色字。)

ローマも夏はカラカラですが、アテネの6月から9月までの降水量は、うぅぅぅぅ(;゚Д゚)なんじゃ。こりは!の世界ですね。


参考までに、日本国内主要?都市の月ごとの日平均温度(℃)と平均降水量(mm)
Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug Sep Oct Nov Dec Year
松江 4.1 4.6 7.5 12.8 17.2 21.1 25.2 26.7 22.2 16.3 11.4 6.9 14.8
mm 167.4 151.2 128.7 130.2 132.3 205.0 262.9 116.6 218.6 136.0 127.8 142.5 1922.9
大阪 4.4 4.7 7.8 13.6 18.2 22.2 26.5 27.6 23.7 17.5 11.9 7.0 15.4
mm 45.6 59.0 98.5 133.6 129.5 199.5 158.8 103.3 173.4 121.0 73.6 45.5 1342.1
東京 3.6 4.3 7.4 13.0 17.3 20.8 24.7 26.1 22.4 16.5 11.1 6.1 14.5
mm 49.9 71.5 106.4 129.2 144.0 176.0 135.6 148.5 216.4 194.1 95.6 54.4 1523.1
松本 -1.5 -1.0 2.7 9.5 14.7 18.9 22.9 23.5 19.0 12.2 6.4 1.4 10.7
mm 35.7 47.0 69.3 86.6 92.5 149.3 132.1 106.9 150.9 106.0 53.0 35.5 1066.3
新潟 1.6 1.7 4.6 10.4 15.3 19.7 24.0 25.8 21.5 15.4 9.7 4.5 12.8
mm 189.7 127.1 110.4 101.5 93.1 117.3 174.3 121.3 170.8 160.8 190.7 232.1 1788.8
仙台 0.9 1.3 4.2 9.9 14.8 18.2 21.9 24.0 20.0 14.3 8.6 3.8 11.9
mm 41.7 47.8 71.0 91.2 109.6 140.7 158.6 156.3 181.8 110.3 63.3 41.7 1217.1
秋田 -1.0 -0.8 2.2 8.5 13.5 18.2 22.4 24.1 19.3 12.8 7.0 1.7 10.6
mm 129.0 100.0 104.4 123.6 113.2 129.4 190.5 179.4 194.2 168.0 185.6 166.9 1784.4
青森 -2.0 -1.3 1.7 7.9 12.9 16.6 20.8 23.2 18.5 12.3 5.9 1.0 9.9
mm 153.1 115.1 87.2 69.8 72.1 83.0 122.5 114.7 142.2 113.0 140.8 165.7 1378.8
札幌 -5.4 -4.6 -0.9 5.7 11.1 15.4 19.7 21.3 16.7 10.1 3.5 -2.4 7.5
mm 100.2 79.1 69.5 60.6 59.2 64.9 85.8 117.1 136.0 113.9 106.4 101.9 1095.1
網走 -6.7 -7.1 -3.0 3.7 8.7 12.5 17.0 19.2 15.7 9.9 3.0 -2.9 5.8
mm 62.1 37.9 56.5 50.0 63.9 66.3 84.7 99.1 108.9 77.2 66.4 54.3 828.0


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(本頁は2007年7月14日にアップしました。)