lapisさんが語る英国園芸の意外な真実
2009早春のSavill Gardenから

lapis@春ですよ〜♪ [URL] (序の口/2回)   2009/04/10(金) 03:58
No. 3792
思いがけなく厳しい寒さだった冬も終わり、一気に春がやって来たイギリスですが、Savill Gardenから早春の花便りをお届けします。(3月末)

今回見ていただきたかったものが二つあります。
一つは、昨年ご紹介したNarcissus cyclamineusが花の時期になっていたこと。
もう一つは、ある木蓮をご紹介したいと思います。

その場所にたどり着くまでの道の両脇は一面のミニ水仙の波。
写真ではまばらに見えてしまうのですが、肉眼ではびっしり見渡す限り続いています。
40年以上前にほんの一握りの水仙の種を蒔いたのが始まりだとのこと。(品種はわかりませんが、とてもやさしいクリームイェローです。)
夏にはこのあたりは一面のワイルドフラワーに覆われます。
No.3793
ミニ水仙の波を抜けていくと、お目当てのNarcissus cyclamineusの群生に出会います。
見渡す限り cyclamineusで覆われています。
でも、写真に撮ると小さいのでまばらに見えてしまいますねぇ。
ありゃ、おまけに変な木の影が。。。
No.3794
そして、途中からはN. bulbocodiumが混じります。
どちらもこんなに広がるのにどれくらい掛かったのでしょう。
この場所も夏にはワイルドフラワーに覆われます。
No.3795
お日さまに向かって、
てんでに可愛いペチコートを広げています。
No.3796
そして、ここは訪れる人も殆ど気付かずに通り過ぎてしまう樹木に囲まれた秘密の花園で、思いがけない花が咲いていたりするのですが、
ここにもN. cyclamineusがひっそりと咲いていました。
No.3797
よく見ると、咲き終わったスノードロップや cyclamineusの間には馴染みのある葉っぱがぎっしりです。
No.3798
今年初めてのカタクリ発見♪
この水仙が終わる頃にはこのあたりは一面のカタクリの花畑になっていることでしょう。
No.3799
cyclamineusをクローズアップでみると、ユニークな形ですね。
この花は地味で小さい原種ですが、多くの園芸種の親になっているようですね。
No.3800
そして、今回のもう一つのお目当ての木蓮です。
数日前が一番綺麗だったろうと思いますが、あっという間に散ってしまう木蓮の事、少し色が変わりかけていたのは仕方がありませんよね。

この木蓮は1956年にMagnolia sprengeri 'Diva'のこぼれダネから発芽したものだそうですが、
最初の花が開花してみると新品種だと言う事がわかり、この庭を作ったサヴィル氏の名にちなんでMagnolia ’Eric Savill'と言う名が付けられたとのことです。
No.3801
少女のような明るさと恥じらいのある花でありながら、おとなの女になりかけているほんのりとした色香も漂わせている、そんな感じのする花だと思いませんか。
花は約20cmとそう大きくはないのですが、ほのかにいい香りがします。
No.3802
’Eric Savill'とは少し趣の違うマグノリアも貼っておきますね。
Magnolia sargentiana var. robusta
’Eric Savill'よりはずっと淡い殆ど白に近いようなペールピンクで、花の直径が30cmほどにもなります。(大きさから言うとタイサンボク並み)
開花期が早いのですでに盛りは過ぎていて、木の根元に立っているとパサリパサリと音を立てて花が落下してくるのが聞こえます。
こちらは年増女の艶やかで優雅な色気が漂うような、そんな雰囲気のある花です。花の盛りが過ぎているだけに余計にそんな感じがしました。
花はアロマティックな少しハーブっぽい香りです。
No.3803
ガーデンには何本かCorylopsis veitchiana(マンサク科)がありますが、
いずれもかなりの大物なので、この木が一本あるだけで辺りがぱっと明るくなります。
No.3804
こういう花って、写真に取り難いですよね。
No.3805
こちらのキブシは中国原産のものが多いようで、日本のより少し房が長くて目立つように思います。
No.3806
Stachyurus chinensis
No.3807
まだ石楠花の季節には早いのですが、
早生のRhododendoron 'Tower Court'が満開になっていました。
No.3808
そして、水辺にはそろそろスカンクキャベツ
Lysichiton americanusが顔を覗かせていますが、
lapis@春ですよ〜♪ [URL] (三段目/19回)   ..2009/04/10(金) 05:41
No.3809
グンネラはまだ長い冬眠から覚めていないようです。
次に訪れるのはシャクナゲの百花繚乱の頃でしょうか。
モウ@すぐ陽春 (三段目/17回)   ..2009/04/10(金) 23:58
No.3814
lapisさん。
愉しい&珍しいエゲレスの早春レポートありがとうございました。
ところで日本時間で午前4,5時と言ったら、向こう(エゲレス)ではいったい何時なのか。
ちなみに360度を24で割ると15度、日本の標準時間は確か東経135度だから、135度を15度で割ったら9。
西へ行くほど時間は若返るとしたら、28(=24+4)時or29(=24+5)時マイナス9は19時とか20時ということになりますが、
こんな雑な計算でいいものやら。

日本もエゲレスも季節は同じ春ですが、咲く花は微妙に違うんですね。
シクラミネウス水仙は何度見てもヒョウキンですね。私も欲しいなと思ってますが、国内では入手難しいんでしょうね(それ以前の問題として維持出来るかどうか)。
仕方ないので、シクラミネウスの血を引くキャピキャピ丈夫なのを増やして愉しんでます。(⇒こちら)

公共の草叢がスノドロに始まり、クロッカスや水仙、エリスロニウム、フリチラリア、オキナグサ、いろんなワイルドフラワー・・・秋にはもしかしたらコルチカム・・・
と展開するとしたら、なんて素晴らしいことか。
それに較べたら、日本の公共の草叢は年がら年中、芝生のまんま(&雑草との戦い)。
何かもう一工夫あってもいいと思うのですが・・・

なんて書くと、またはまうさんから「エキゾチズムへの憧れというより、英国園芸コンプレックス」じゃないかと言われそうですね。
ami@京都 (関脇/191回)   ..2009/04/11(土) 03:00
No.3829
lapisさん ピンクのマグノリア、見事ですね〜、なんでこんなに大きく育つのでしょうか。まったく素敵です。

>この場所も夏にはワイルドフラワーに覆われます。

シーズンが楽しめるように工夫されていてかつとても自然なのが素敵です。土地に合っているからこんなに自然なんでしょうね。

>それに較べると、日本の公共の草叢は年がら年中、芝生のまんま(&雑草との戦い)。
>何かもう一工夫あってもいいと思うのですが・・・


日本の自然に合っているものってどんな種類があるんでしょうかしら?
以前母が無作為の市のアンケートに河川敷に花の種を蒔けばよいと思う、答えてました。フラワーチルドレンか!
おもえばオオキンケイギクがそこらに生えていた時代でした。
lapis@春ですよ〜♪ (幕下/20回)   ..2009/04/11(土) 08:43
No.3831
モウさん
3月末にサマータイムに代わりましたので、日本よりも8時間遅れになっています。

>公共の草叢がスノドロに始まり、クロッカスや水仙、エリスロニウム、フリチラリア、オキナグサ、いろんなワイルドフラワー・・・秋にはもしかしたらコルチカム・・・と展開するとしたら、なんて素晴らしいことか。

クロッカスや水仙の種類は公共の草叢でも非常にバラエティに富んでいますが、水仙でもcyclamineusbulbocodiumは土が合わないこともあって、使われる事は少ないですね。
サヴィルはシャクナゲや椿などがとても多く、アジサイの色もブルーですし、日本の山野草もたくさん植えられているので、南東部には珍しく酸性土なのでああいうことができるのだろうと思います。もう一つ、土地の半分くらいが元湿地のようです。
ご存知のようにシクラメナスは球根ではなかなか増えないですし、種からでは同じものが出てこないので、公共の草叢に植えるのには、ちょっと。。。
オキナグサも群生させている所は少ないと思います。

コルチカムはこちらではあまりポピュラーではないですね。
理由は、雨が多いので花がすぐにベロンとなってしまうことや、春にだらしない大きな葉が出て来ることでしょうかしら。
画像は1ヶ月ほど前のウィズリーです。

amiさんのお好きなワイルドフラワー、ここ数年トレンドがナチュラルーデンに移って以来、自生種を復活させようという動きがあって、
休耕地や公共の庭園の空き地はすべてメドウにしてワイルドフラワーの種を蒔くようにしているようなので、これからもっと増えていくだろうと思います。














メルモ@ちぎり師3級 (幕下/24回)   ..2009/04/11(土) 12:07
No.3834
> この木蓮は1956年にMagnolia sprengeri 'Diva'のこぼれダネから発芽したものだそうですが、最初の花が開花してみると新品種だと言う事がわかり、
> この庭を作ったサヴィル氏の名にちなんでMagnolia ’Eric Savill'と言う名が付けられたとのことです。


これ、きれいですね〜。と言いながら、身近で育てたい色じゃなくて、こうして外国の絵はがきみたいに(外国だけど)、
簡単に行ける場所じゃないところのきれいな全体像を拝見するのが楽しいなという感じ。何の根拠もなく アルマ=タデマ の絵を思い出します。
キクラミネウス水仙やキブシ、トサミズキ似の Corylopsis veitchiana など、早春の花々が大好きなんです。
モウ@すぐ陽春 (幕下/20回)   ..2009/04/11(土) 13:02 ヒメヤブラン
No.3835
> 3月末にサマータイムに代わりましたので、日本よりも8時間遅れになっています。

っていうことは、8分43分って真夜中の12時43分ってことですな。そんな遅い時刻にすみません。m(_ _)m

> クロッカスや水仙の種類は公共の草叢でも非常にバラエティに富んでいますが、水仙でもcyclamineusbulbocodiumは土が合わないこともあって、使われる事は少ないですね。

> ご存知のようにシクラメナスは球根ではなかなか増えないですし・・・・
>
> コルチカムはこちらではあまりポピュラーではないですね。
> 理由は・・・


なるほろφ(..)メモメモ
私が想うほどにはエゲレスもみんなそうなってるわけじゃないんですね。

amiさん
> 日本の自然に合っているものってどんな種類があるんでしょうかしら?
芝地に限っての話ですが、スズメノヤリやチチコグサ、ヒメスイバ、ミヤコグサ、スミレ、ニワゼキショウなどの野草は
だまっていても生えてくるでしょうが、アズマギクやオキナグサ、ヒメハギ、ウツボグサなど花の綺麗なものは維持するのが難しそう。
あと地味ですが、ヒメヤブラン(添付写真)やツルボなどはどうでしょうか。
北国ならばクロッカスやミニ水仙ティタテタくらいはチャレンジしてみたいものです(もちろん公共の草叢で)。
ちなみにこちらの公共スペース(必ずしも芝地ではない)でよく見かける水仙はこればっかし。
http://mozmoz.web.infoseek.co.jp/suisen02.htm#yaeb2

正式な名前は・・・フォッフォッフォVo¥oV フォンシオン(4Y−Y)
ウィルスのせいか緑化してるものが多い。秋田自動車道パーキングにて。

(一部略)
ami@京都 (関脇/193回)   ..2009/04/12(日) 00:12
No.3842
>スズメノヤリやチチコグサ、ヒメスイバ、ミヤコグサ、スミレ、ニワゼキショウなどの野草はだまっていても生えてくるでしょうが

そこにヒメヤブランやツルボがところどころに生えてたら自然な感じでいいですね♪
ギリシャの国立庭園とかいう公園がホテルの近所にあったのですが芝生は真っ青に刈ってありました、自然が多いから庭園は人工的だったのか?















(一部略)
モウ@すぐ陽春 (幕下/26回)   ..2009/04/13(月) 07:04
No.3852
添付はプラプラ樹木シリーズ。
トサミズキでいいのかな((^^;)秋田でも咲くんですね)。昨日、某公園にて。


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管理者注:本頁の写真は(`◇´)何人たりとも無断使用はまかりならん!
(本頁は2009年4月24日にアップしました。)