2018年ロンリーハーツ植物紀行
5月の鳥海山と6月4日の桑ノ木台湿原

今年の5月は鳥海山の見えにくい日が続いた。
厳密に言うと、個人的には、4月17日の筑紫森山頂(こちら)以来、クリアーな鳥海山をずっと見ていない。
一説では、シベリアの森林火災で発生したpm2.5の影響とも報じられたが、これほど長期間にわたって見えにくくなるものだろうか。

5月18、19日の二日間、秋田地方は大雨になった。前年夏の豪雨同様、雄物川沿いの一部エリアでは洪水になるほどだったが、
翌5月20日はよく晴れわたった。この日は秋田市からも鳥海山の姿がくっきりと見えた。
2018/05/20 秋田市郊外から見た鳥海山

久しぶりなので、もっと近くから眺めたくなり、南へ向かう。
2018/05/20 由利本荘市大内町から見た鳥海山

更に南下し、にかほ市。
2018/05/20 にかほ市から見た鳥海山

ウサギやパンダの顔のような雪形が見えた。

山頂部の雪が融けた筈の部分がうっすらと白く見える。
下界の大雨は鳥海山の上の方では新雪になっていたことがわかった。

この日以降は鳥海山がよく見える日が続いている。例えば、こちら



(`◇´)鳥海山にもっと肉薄してみたい。

6月4日は近場ながらも、まだ行ってなかった桑ノ木台湿原に向かってみた。
以前はクマさんに怯えながら、長い林道歩きを強いられていた秘境だったが、最近はシーズン限定で専用のシャトルバス(こちら)が走るようになった。
前日の虎毛山登山(こちら)で疲れていたので、今回は文明の利器を使ってみる。
2018/06/04 バス終点からのブナ林小道 湿原が近づくと花の終わったミズバショウが。

バス終点から20分程度、ブナ林を歩いたら・・・

2018/06/04 桑ノ木台湿原から見た鳥海山



白い点々はワタスゲの実

この日、よく咲いていたのはレンゲツツジ。

赤、緑、青/白のコントラストが素晴らしい。


何とも素晴らしい眺めだ。
此処は単に絶景と言うよりも別天地、極楽のような場所だ。
レンゲツツジやワタスゲが茂る湿原なら全国にもいっぱい有るだろうが、この湿原の背景には豊富な残雪を抱いた鳥海山が有る。
晴れた日だけだろうが、こんな素晴らしい贅沢な眺めは全国広しと言えどもここだけかも。
レンゲツツジ Rhododendron molle subsp. japonicum

レンゲツツジ Rhododendron molle subsp. japonicum

レンゲツツジの蕾 ガクウラジロヨウラクだろうか。

ワタスゲ Eriophorum vaginatum
ミズバショウやコバギボウシの葉もびっしりと。

途中のブナ林で見たもの。
ブナの木 ホウノキ

今頃の時期、森林の中で咲く花は地味な花ばかりだが、一応・・・
ユキザサ Maianthemum japonicum

チゴユリ Disporum smilacinum ホウチャクソウ Disporum sessile

ツクバネソウ Paris tetraphylla サンカヨウ Diphylleia grayi の若い実

湿原の帰りに見た鳥海山。
由利本荘市矢島町城内の桃野と谷地沢の間、
主要地方道32号線上から見た鳥海山

そろそろ鳥海山に登ってみようかな。
次(鳥海山登山)へ行く。
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(本頁は2018年7月6日にアップしました。)