愛のケブケブ/じさま&ばっぱ植物入門

今年の春、例のごとくジャンゴ花を探索していたら、ある人家の庭先で思わず・・・(^◇^;)ありゃりゃりゃ!と言う植物を見つけました。道路に面した広い前庭の至るところに、ご覧の通りのケブケブ植物(※)が何十株と生えまくっていたのです。草丈は優に50センチを越え、ひとつの株から何十と言うケブケブ実を突き出した様は壮観でした。で、こりはいったい何じゃ!?
2003/05/2* 秋田県仙北郡某町にて。

正解






オキナグサ Pulsatilla cernua です。

このオキナグサ写真は
北海道のねんねこさんからお借りしました。
大館市郊外で見つけたオキナグサ。
丈は数センチしかなかった。1991/05/0* 
今まで私はオキナグサと言えば、上写真のように、一株から精々一個か二個の花、背丈も10センチ程度のものしか見たことがありませんでした。従って、このお庭にあるような極めて生育旺盛なオキナグサはおそらく西洋原産の未知の種類だろうと考えました。
が、一応、念のため、持ち主のじさま&ばっぱ(老夫婦)に訊ねたところ、
( ̄π ̄;ずっとみゃ〜、山の畑さおがってだのをちょこっと持ち帰ったば、増えで増えでこの有様だ。欲しなだらやるど。(ずっと前、山の畑に生えていたものを、ホンの少し持ち帰ったら、増えて増えてこの有様です。欲しいのならあげるよ。)
(^^;)私は写真だけで十分ですと丁重にことわったものの、後で考えれば、少し貰っとけばよかった。

中園先生の著名なサイトの中にあるオキナグサ呼び名方言集を訪ねると、この植物には驚くほど多数の呼び名があることがわかります。全国的に老人の白髪に由来するものが多いようですが、中には・・・(^◇^;)人前ではとても言えないような呼び名もありました(例えば、秋田県のババフ●リノケとか山形県のダン●ハレなど)
これだけ数多くの方言名があると言うことは・・・・草姿がユニークなせいもありましょうが、それ以上に昔はいっぱいあってとても身近な存在だったことが偲ばれます。ところが、現代の日本では、生育地の開発や園芸採取などにより、減少の一途。絶滅危惧植物の代表として祀り上げられるほどになりました((-_-;)それに付けこんで儲けようとする・・・)
高齢化社会になり、老人はやたらと多くなりましたが、オキナグサは・・・(T_T)。
オキナグサの大株 2003/05/2* 秋田県仙北郡某町

オキナグサの大株。バックの薄紫花はヒメシャガ。 2003/05/2* 秋田県仙北郡某町

オキナグサのケブケブ実を見てたら、
うちにも同じような実をつける植物があったことを思い出しました。

クレマチスの仲間です。
こちらは卍か巴の紋のように実の先が曲がっていますが、それ以外は全く同じように見えます。クレマチスとオキナグサ、草姿こそ違いますが、同じキンポウゲ科だし、その中でも比較的近い間柄なのでは・・・。
クレマチス テキセンシス
’グラベティービューティー’の花と実。
2000/10/01 自庭
サンタの髭みたい!!
こちらは Clematis cirrhosa 'Frecles' の実。
makikiさんからお借りしました。
こちらも Clematis cirrhosa 'Frecles' の実。
makikiさんからお借りしました。
(^^;)そりじゃ。こりなんだ〜?

右上のケブケブはチングルマ(バラ科の高山植物)の実です(北海道のねんねこさんからお借りしました)。科は違いますが、よく似た実ですね。

それでは↓のケブケブは何でしょうか?
ヤナギランの弾けた実。
これも北海道のねんねこさんからお借りしました。
花の写真はこちら
ケブケブ虫を発見!
2002/10/01 自庭
上右のケブケブ虫はハゴロモと言う昆虫の幼虫なのだそうです。
幼虫の身空で何故こんなケブケブを持っているのか、実に不思議です。昨年、庭で初めて見つけましたが、一度、見つけ出すと、けっこう多く居ることがわかりました。

※ケブケブ植物: 以前、何かのやり取りでねんねこさんが発した新植物用語。一般的には毛深い印象の植物を指すものと思われる。
オキナグサ挽歌も確認
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(本頁は2003/12/14にアップしました。12/23、makikiさんの画像2枚追加。)