秋田のとある草原の地味お花畑(2008年9月、その壱)

昨年の夏は『高原のお花畑』を見たくてわざわざ信州の切り紙ね霧が峰まで出かけている。
「(´π`)/今年もまたどうぞ」とペンション アルペンフロラのオーナーから葉書を頂いたが、去年と今年では私を取り巻く諸情勢が(-_-;)大きく変わっている。折からのガソリン代高騰(8月は180円台/L)もあり、あうぅ(つдi)今年の夏休みは信州遠征を断念した(かわりに南東北まで行った)が、『高原のお花畑』への想いはつのる一方だ。

秋田にも一応、『○△高原』はある。ただしブナやスギの森林を伐採し、スキー場や園地、牧草地にしたところを観光的にそう呼んでるだけで、そこにはヤナギランやマツムシソウのような綺麗な花は無い。せいぜい有ってもヤマブキショウマやヨツバヒヨドリ、ゴマナなどの地味花、或いは帰化植物のオオハンゴンソウ、場所によっては園芸植物コスモスの植栽が見られる程度で、草原の大部分はススキやオオイタドリ、クズ、ササやハギ、タニウツギと言った強壮な草木にびっしりと覆われている。草原から先へと遷移が現在進行中。
したがって秋田には観光地としての『高原』はあるが、『高原のお花畑』は無い。
そんな秋田だが、実は一箇所だけ、信州の高原を髣髴とさせる場所がある。海岸に近く標高は200〜300mと低いので、『高原』とは言い難いが、一面シバやススキの草原に覆われ、草花の種類はとても豊富だ。かつては草刈場としておおいに利用され、昭和30年代以降は行楽地としても賑わっている。その景観を維持するため、定期的に機械で草刈が行われているこちら参照)。また早春には山焼きも復活したと聞く(詳細は水生生物雑記帳山焼きをご覧あれ)
写真を見れば、何所かすぐわかるかもしれないが、今のところ具体的な地名は伏せておく。今年(2008年)の9月上旬〜10月上旬に訪ねたおり、見かけた地味な花風景を少し紹介してみよう。
9月上旬、開けた草原には黄色や白の花が点々と咲いていた。
オミナエシ
栄養状態が悪いのか、とてもヒョロヒョロしてる。
オミナエシとシラヤマギク
シラヤマギク 草丈はいろいろ

ヤマハギも咲き出していた。
ヤマハギ 秋のアザミの代表 ノハラアザミ
ツリガネニンジン
ツリガネニンジンもオミナエシ同様、
ヒョロヒョロしている。
秋になると、紅紫や青紫の花をつける野草が多くなるような気がするが、それは何故だろう。
植物学者の大場秀章先生によると、『秋の七草のうち五つまでは、赤や紫系統の花である。再び枯れ葉をまじえはじめた山野で、それらは人目ならぬ虫目を引く花なのである。』とのこと。
この草原に秋の七草はハギ、ススキ、オミナエシ、クズ、ナデシコの五草がある。フジバカマの代わりにヨツバヒヨドリ、キキョウの代わりにツリガネニンジンを加えたら、七草が揃うのだが・・・
芝地をよく見ると、小さな黄色の花をつけたヒョロヒョロ草が。
この写真ではわかりにくいかも・・・ こちらならどうだ。
丈は20〜30センチ程度。
葉は小さく茎に張り付いているので、ちょっと見には、茎と蕾/実ばかりのような変な花。
キバナノマツバニンジン Linum medium (アマ科)
北米原産の帰化植物と聞く。同じ属にはシュッコンアマがある。
もひとつ地味な草を。
スズサイコ Vincetoxicum pycnostelma (ガガイモ科)
この写真は去年の8月に写したもの。
蕾から察するに花はとても小さく地味そう。
それに対し、実は異常なまでに立派。ガガイモ科にはそんな植物が多い。
スズサイコの秋姿

地味だけど、このグラース、何か心に残る。
メカルガヤ Themeda japonica (イネ科)
この地が分布北限とも聞く。


行くよ〜
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(本頁は2008年12月27日にアップしました。)