2017年カムイミンタラ花紀行1
大雪山に登るまで&層雲峡(三国峠)

定年退職したら、夏場に5日くらいかけて北アルプス白馬岳か北海道大雪山のどちらかに独りで登山するつもりでいた。
三月の会社卒業?旅行を家人の意向に従い、北陸方面で簡潔に仕上げた(こちら)のはそのための余力をストックしておく含みもあった。
ところが、その後、家族の認〇症が悪化、山行きは断念せざるを得ないような雰囲気になって来た。
にもかかわらず、6月頃、家内から「今回を逃したら一生無理なんだから、是非行って来なさい。」ととても有難いプッシュが・・・。
急遽、計画を再浮上させ、行先は北海道大雪山と決定、宿やフェリーの手配を行う。
小泉岳から北鎮岳、凌雲岳を望む。
今回の大まかな行程は、
7月26日未明に家を発ち、津軽海峡をフェリーで渡り、登山基地の層雲峡まで移動、27,28,29の三日間で大雪山登山。
29日夕方、苫小牧東港をフェリーで発ち、30日朝、秋田港に上陸。
さいわい天気もおおむね良好で、東北では見ることの出来ない山岳や花風景、カムイミンタラ(神々の庭)を満喫出来た。
クルマ(柿の種号)の運転はトータルで1,000キロと少し、初日の秋田〜青森、函館〜層雲峡までの併せて約700キロが一番しんどかった。

【初日26日の長〜いドライブ】

7月26日は午前2時半頃、秋田市の自宅を出発。秋田自動車道を北上し、小坂から東北道に乗り換え、青森市の手前で夜明けとなった。
写真は津軽パーキングから見たお岩木山。いい天気が続きそうな予感。
津軽PAから岩木山を望む。

次は青森港で津軽海峡フェリーの出航待ちの様子。
フェリーに乗るのは1993年の日高アポイ岳登山(こちら)以来だから、約四半世紀ぶり。乗り方等もすっかり忘れてしまった。
右端のマリリン・モンロー風の女の子はフェリーでもずっと一緒だった。

青森港を出てすぐ、八甲田のお山にグッドバイ。
青森の街並みと八甲田山
約四時間の船旅。
下北半島を望む。中央の凸部は縫道石(ぬいどういし)山だろうか。

函館山は島のように見える。
函館山

函館に上陸したのは午前11時半頃。これから層雲峡までの長い陸路が始まる。
走行距離はおよそ480キロだが、途中、大沼公園で沼を一周以上してから高速(道央自動車道)に上がったので、実際は500キロ以上走っている。
沼を一周以上したのは大沼と駒ヶ岳のビューポイントを探していたら、 道に迷ってしまったから・・・。(´π`;)☆\バキ
駒ヶ岳

大沼と駒ヶ岳

高速に上がってからはとにかく道が長くて呆れてしまった
(室蘭までは片側一車線なので追い越しもなかなか出来なかった)

八雲PAから北側(噴火湾)を望む。
残念ながら蝦夷富士・羊蹄山は霞んでおり、雲を被って見えなかった。

地図で見ると大地形のせいもあるが、この高速道路、逆S字形に道南地方を走ってる。
室蘭の手前で右前方の海越しに立派な山が見えたが、それはとっくに過ぎて来たはずの駒ヶ岳だった。

千歳空港から先は以前、レンタカーで走ったことがあるので、不安は無かったが、さすがに北海道の中心部だけあって交通量が多い。
札幌JCTより先、クルマの数はガクンと減ったものの、今度は皆さん、えらく飛ばしていた。こんなのでもし覆面パトに捕まったら、免停程度では済まないだろう。

今回の登山ベース基地、層雲峡温泉に着いたのは18時頃だった。
初日の宿からはラーメン屋の看板がやたらと目についたが、グッとこらえて見るだけにした。

宿の方は、予算の関係でありったけエコノミー(素泊まりと入浴だけ)にしたので、
26日夜から29日昼までの食事(登山中の昼食も含め)は現地に二軒あるコンビニ(セブンイレブンとセイコーマート)で全て賄った。
二、三日目の宿から、層雲峡神社方面を望む。 黒岳ロープウェイ駅。二、三日目の宿の向かいに有った。

二、三日目の宿と朝陽山方面を望む。


7月27日余禄】
どうでもいいことだが、今回、二日目(7月27日)、大雪山登山口のひとつ、銀泉台に着いた途端、
柿の種号のオドメーターが20,000キロに達した。
納車日は昨年の12月3日なので約八ヶ月間でこの数字は走り過ぎなのか。
サラリーマン時代は年間4万キロ超走ってたので、それに較べたらめんこいもんだと自分に言い聞かせる。
7月27日早朝の柿の種号。バックは層雲峡銀河の滝。 7月27日、銀泉台でオドメーターが・・・。

二日目の27日、赤岳や小泉岳から下山した後、石狩川源流部を走ってみた。
大雪ダムから先は国道273号線に入る。この国道は十勝に抜ける道のようだ。どこまでも走って行ったら、目の前に三国トンネルが現れた。
三国トンネル入口(石狩側)
トンネル手前の広場にクルマを停め、深呼吸。
ふり返ると、まだ雪の残る高そうな山が見える。
雪山は左から緑岳(2020m)、白雲岳(2230m)、小泉岳(2158m)ではないかと思われる。

後で地図を見て、さっきまで登っていた大雪山の一角だと知り、ちょっと驚いた。

三国トンネルの中は、今まで走ってきた道路と違い、とても狭かった。
対抗車線の大型バスやトラックにヒヤヒヤしながら、
走り抜けると・・・

一気に十勝側の展望が開けた。
ウペペサンケ山(1848m)と手前の平らな山は軍艦山(1181m)。

にしても十勝三股の樹海は凄かった。人家のようなものは皆無だった。
ニペソツ山(2013m)
ここから望むニペソツ山はネコの頭を連想させるような姿だった。

東側に見えた山々は・・・
左からピリベツ岳(1602m)、西クマネシリ岳(1635m)、南クマネシリ岳(1560m)。
今回、初めてその存在を知った山々だ。
もっと先にも行きたかったが、うす暗くなって来たし、腹も減ってきたので、ここで引き返すこととする。

帰りに大雪ダム湖畔道路から見えた大雪山には雲が掛かり始めていた。
明日(28日)の天気が少し心配になる。

層雲峡には今朝早く立ち寄っているものの、もう来れないだろうからと再度、立ち寄ってみる。


銀河の滝 流星の滝
滝周辺は海外からの観光客が多く、喧しかった。


次(いよいよ大雪山登山)へ行く。
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(本頁は2018年1月6日にアップしました。)