2016年ロンリーハーツ植物紀行
黄金の稲田を見つめて

前にも一度紹介しているこちらの頁が、男鹿半島安全寺の棚田を。


安全寺の棚田と男鹿本山、真山

これは秋田が世界に誇る景観の一つではないかと私は勝手に思っている。
今回は9月下旬の高曇りの日に訪ねてみた。
いつもなまはげ大橋から眺めるだけだが、今回は奥にある安全寺の集落にも足を伸ばしてみた。
ここは江戸時代、
菅江真澄も訪れていた。
集落からなまはげ大橋を望む。

稲穂を間近に見る。バックは男鹿本山と真山。

集落に向かう途中、田んぼの畔や土手にはいろいろな野花が咲いていた。
ツリガネニンジン
Adenophora triphylla var. japonica
アオモリアザミ
Cirsium oligophyllum subsp. aomorense

キンエノコロ Setaria pumila カワラナデシコ Dianthus superbus var. longicalycinus


棚田は寒風山の山麓にもあった。
こちらはくい掛け風景に着目。
くい掛けに肉薄

寒風山とくい掛け。
案山子も久しぶりに見た。
くい掛けは面倒な作業だが、そうやって乾燥したお米はたいへん美味しいと聞く。

ここでも田んぼの畔にはツリガネニンジンがいっぱい咲いていた。
ツリガネニンジン Adenophora triphylla var. japonica
定期的な草刈りがこの野草の維持には重要のようだ。
折角、寒風山まで来たのだから、上の方まで行ってみる。
山頂から北の方を眺めたら、白神山地の上に尖がった山が見えた。
寒風山山頂から能代方面を望む。矢印の下が岩木山と思われる山。
どうもこれは岩木山のようだ。

寒風山は標高350m程度と低い山だが、昔から草原が維持されている山なので花の種類は豊富。
9月も下旬というのにいろいろな草花が咲いていた。
今、多く目につくのはヤマハギやツリガネニンジンだが、他には・・・
オガフウロ Geranium yesoense var. pseudopalustre f. intermedium
(ハマフウロと同一、乃至はその一品種と二説ある)

ヤマハッカ Rabdosia inflexa 

オミナエシ Patrinia scabiosifolia とヤマハギ Lespedeza bicolor

ヤナギタンポポ Hieracium umbellatum シラヤマギク Aster scaber


別の日、今度は鳥海山麓。
猿倉地区は鳥海山頂に至近距離にある人里のひとつ。
ここの風景はよく撮影するが、田んぼが黄金に染まった時は初めてかもしれない。

黄金の稲田には秋桜(コスモス)も似合う。
バックに鳥海山も入れたかったのだが、あっという間に雲に覆われてしまった。

庄内地方杉沢地区から見た鳥海山は凸凹が多い。

左から笙ヶ岳、鍋森、扇子森(御浜)、右端に月山森。

この景色を反対側から見ると・・・
これはよく目にする風景ではなかろうか。
この写真のみ、9月3日、御浜より。
左から、月山森、鳥の海、鍋森、笙ヶ岳。

また秋田県に戻り、
象潟町(にかほ市)のとある場所から日本海を望むと・・・

黄金の稲田と青い海のコントラストが素晴らしいが、
飛島もよく見えた。

黄金の稲田と青い海と言えば、今年は8月末に深浦海岸でも見ていた。
これは艫作崎付近の風景だが、海と稲田がすぐ隣り合っているように見える。
だから何だと言われればそれまでだが、今までこんな風景は私の記憶に無かった。

次(栗駒山)行くよ〜
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(本頁は2016年11月12日にアップしました。)