2017年ロンリーハーツ植物紀行
6月6日、久しぶり。早池峰山(前編)

毎日が日曜の特権を行使。6月6日(火曜日)は岩手の早池峰山に行って来た。
前に行ったのはナント!1987年なので、今回は丁度30年ぶりと言うことになる。
当初は神室山や鳥海山あたりを予定していたが、今年は残雪が多く、目当ての花がまだ咲いていない。
もうひとつ、今年の秋田の山はクマの活動が活発なので、迷った末に岩手の早池峰山に決定した。
ここは見晴らしが良いからクマには遭わないだろうし、何よりも全国屈指の花の名山、今の時期なら、まだ見ていないヒメコザクラが咲いている筈。

ところが、いざ行ったら、クマに関してはとんでもない見込み違いだった。
朝6時頃、河原坊に向かう途中、うすゆき山荘手前の車道で親子熊三頭にしっかり遭遇したのだ。
こちらはクルマだったので、大丈夫だったが、危うく熊身事故を起こすところだった。
河原坊の駐車場。山開き前の平日のせいなのか
私以外にはクルマは二台だけだった。バックの山は中岳。
河原坊の駐車場にクルマを置き、そこから小田越まで独りテクテク歩いて行く。
立派な舗装道路だが、さっきクマに遭ったばかりなので、さすがに {{{゚◇゚;}}} 怖かった。
宮沢賢治・詩碑
一応、隠れ賢治ファンなので敬意を表して・・・。
小田越までの道(下山時、撮影)

ムラサキヤシオ Rhododendron albrechtii

約40分で小田越登山口に無事到着。
偶々、登山口で出会った三人の登山者(地元岩手の初老男女)に、さっきクマと遭った旨を話し、途中までの同行を打診、承認される。
よって森林限界までは同行登山に集中し、花の撮影は一切なし。
ミネザクラ(タカネザクラ) Prunus nipponica
森林限界から上は蛇紋岩(「かんらん岩」としている書籍もあり)剥き出しの荒涼たる風景が続く。
花と併せて岩も観察しながら登っていく。
森林限界付近。

蛇紋岩は雨で濡れると滑りやすく危険だと聞いたが、
今日はよく乾いており、歩きやすかった。

此処には蛇紋岩特有の植物が多く生えているが、まず目に入ったのは
どこの山にもあるミヤマキンバイ。
ミヤマキンバイ Potentilla matsumurae

チシマアマナは蛇紋岩特有ではないが、東北の山ではかなり珍しい。
もしかしたら此処だけだろうか。
チシマアマナ Lloydia serotina
楚々たる草姿ゆえ、微風にもよく揺れ、とても撮影しにくい花だった。

愈々、蛇紋岩植物、真打登場!
ナンブイヌナズナ Draba japonica
早池峰山と戸蔦別岳(日高山脈)にのみ、生育すると聞くが、
後者に登ることは至難の業なのでここで見るしかない。

そして今回のミッションとも言えるヒメコザクラ。
ヒメコザクラ Primula macrocarpa
世界中で早池峰山と周辺の蛇紋岩地だけに生える小型のサクラソウ。
一見、東北の山に多いヒナザクラに似ているが、もっと小型、湿地ではなくガラガラの岩場に生育。

折角だからもう一枚。

他の花はまだ蕾か芽だしのレベルだった。
ミヤマシオガマ Pedicularis apodochila (蕾)とヒメコザクラ

初めて見る謎の植物(イグサ科?)と
ミヤマヤマブキショウマ Aruncus dioicus var. astilboides
の芽だし
ミヤマオダマキ Aquilegia flabellata var. pumila
(蕾)

これはハヤチネウスユキソウ Leontopodium hayachinense の芽だしだろうか。
なおここにはミネウスユキソウ Leontopodium japonicum var. shiroumense もあるので何とも・・・。

ミヤマアズマギク Erigeron thunbergii subsp. glabratus
(蕾)
ナガバキタアザミ Saussurea riederii subsp. yezoensis
(芽だしと昨年の花ガラ)

ハイマツ Pinus pumila


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(本頁は2017年7月7日にアップしました。)