2013年ロンリーハーツ植物紀行
2013/08/17 白馬八方の花1

8月17日は白馬村の八方尾根を歩きました。ここはゴンドラやリフトを乗り継げば一気に1830mの高みまで行けます。
更に稜線をテクテク歩けば、やがては2696mの唐松岳山頂に至るわけですが、今回の目的は登山ではなく花巡りなので、山頂は極めておりません。
どころか八方池の手前、せいぜい標高2000mくらいのところまでしか行きませんでした。これはお散歩の範疇です。
この稜線の面白いところは、東北ではほとんど見られない珍しい高山植物が多いこと。
北アルプスの高山帯は2500m以上と聞いてますが、この稜線に限っては2000m以下、もしかしたら1000m以下の高さまでそれが降下しているかもしれません。
逆に稜線を高く登り、唐松岳が近くなると、今度は亜高山帯の低木林が現れて高山植物が少なくなるという珍現象も見られます。
理由は稜線の中ほどより下に蛇紋岩という特殊な岩石が剥き出しになっており、通常の植物が生えにくくなっているからだそうです。
蛇紋岩の山と言えば、岩手の早池峰山や群馬の至仏山、北海道の夕張岳などが有名で、それぞれ珍しい植物の宝庫になっておりますが、
八方尾根もそのような場所だと思って下さい(参考)。

ゴンドラ、リフトと乗り継いで行きます。

リフト終点間近の草原
今の時期、この尾根のお花畑を特徴づける色彩はピンクと紫でした。
いつもなら山の花を紹介する時は出会った順(低いところから順)に並べることが多いのですが、この山の植生は逆転、混乱(?)していますので、
どこから始めても同じようなもの。色別に紹介してみます。
まずはピンクやマゼンタ(紅紫)から。

ピンクはシモツケソウとカライトソウ。
ともに東北には無い花です。シモツケソウを見るのは2007年の霧ケ峰以来でしょうか。
残念ながら花は最盛期を過ぎておりました。
シモツケソウとタテヤマウツボグサ

ミヤマアズマギク
(右下にぼんやりとタテヤマリンドウ)
クガイソウとシモツケソウ
(終わった穂花はヤマブキショウマ)

クガイソウ
(ピンク花はヤマホタルブクロ)
シモツケソウとクロトウヒレン
クガイソウもヤマホタルブクロもともに小型でスリムでした。他の植物にもその傾向がありました。
これは蛇紋岩ゆえに土壌に栄養分が極めて乏しいからと考えました。
クロトウヒレンとシモツケソウ タムラソウとハクサンシャジン

何やらピンクと紫が混ざってしまいましたが、紫は・・・タテヤマウツボグサがよく目立ちました。
タテヤマウツボグサ

タテヤマウツボグサ。エゾシオガマも少々。 タカネマツムシソウ
青紫に移行し、タカネマツムシソウ。
タカネマツムシソウ
野生のマツムシソウは秋田では絶滅しました。(T_T)
マツムシソウは東北では珍しい花、私にとっては高嶺の花です。
タカネセンブリも珍しいです。東北では焼石岳(山頂に秋風立てば)で見たきりです。萼の脈が不明瞭なことから、変種のハッポウタカネセンブリとするとも聞きました。
タカネセンブリ タカネセンブリ
(ミネウスユキソウもちょろっと)
天候のせいか、時期が遅かったのか、はたまた自分の日頃のおこないのせいか、
今回は総じて花つきが良くなかったように感じました。(参考:前回のレポート
しょぼい写真で恐縮。
イブキジャコウソウとタカネセンブリ。植生復元中箇所にて。

 (´π`; この頁、結局ピンクと紫だけで終わってしまいましたね。
行くよ〜
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(本頁は2013年9月21日にアップしました。)