6月中旬、雨の深浦海岸・花紀行 |
昨年6月と同様、青森の帰りは深浦海岸を廻って帰ることにした(昨年の記録はこちら)。
この日の津軽地方の天気は曇りのち雨との予報なので朝早めに青森市の宿を出る。
五所川原市が近づくと行く手に岩木山が聳えているが、残念ながら雲がかかって全容は望めない。
五所川原市を抜け、隣の森田(つがる市)に入っても山頂の雲は取れなかった。
五所川原手前から望む岩木山
鯵ヶ沢を過ぎ、岩木山にはさよなら。
今度は白神山地と日本海。
北金ヶ沢付近の海岸風景はいつ見ても美しい。
風合瀬(かそせ)付近でハマフウロの群生に遭う。
ハマフウロ Geranium yesoense var. pseudo-palustre
ここのハマフウロは花のサイズが大きく、4センチを超えるものも多かった。
今回の立ち寄り先メインは深浦町の行合崎会(いきあいざき)。
ここは海岸植物の宝庫としても知られる。
花の撮影を始めると同時に雨がぱらつき出したが、折角来たのだから可能な限り粘ってみる。
ツリガネニンジン Adenophora triphylla var. japonica
だろうか。開花が少し早すぎる気もするが・・・ノアザミ Cirsium japonicum
岬の草地に数は少ないが、
アズマギク Erigeron thunbergii の咲き残り
ニッコウキスゲも咲き出していた。
ニッコウキスゲ Hemerocallis dumortieri var. esculenta
たぶんエゾスカシユリ
Lilium maculatum subsp. dauricum
日本の野生植物としては最もど派手な花。エゾネギ Allium schoenoprasum var. schoenoprasum
の白花品種
エゾネギ Allium schoenoprasum var. schoenoprasum
キリンソウ Phedimus aizoon var. floribundus
(Sedum aizoon var. floribundum)ノコギリソウ Achillea sibirica
ハマヒルガオ Calystegia soldanella
エゾヒナノウスツボ Scrophularia grayana
(ゴマノハグサ科)ハマナス Rosa rugosa
ここの花はカラフルで鮮やかだ。
クサフジ Vicia cracca
まるで高山のお花畑に迷い込んだような感じだが、
猛烈な風や乾燥、強烈な紫外線などこの地の環境の過酷さは高山の稜線のそれとあまり変わらないのかもしれない。
過酷な環境ゆえ同じようなお花畑になるのか。
なお北海道まで行くと、高山性の植物が海岸でも多く咲くようになり(それは原生花園と呼ばれる)、
カムチャツカあたりまで北上すると海岸で高山のお花畑を観ると聞くが、ここではその予兆を感じる。
南側の岩壁にはニッコウキスゲの群生地がある。
ニッコウキスゲ Hemerocallis dumortieri var. esculenta
もうひとつ見逃せないのがハマベンケイソウ
こんなふうに全身コバルト色をした植物はそうはないだろう。
ハマベンケイソウ Mertensia maritima ssp. asiatica
もっと写したかったが、雨が本降りになって来た。今回はここまでとしよう。
次(鳥海山)行くよ〜 管理者注:本頁の写真は(`◇´)何人たりとも無断使用はまかりならん!
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(本頁は2016年7月18日にアップしました。)