2019年ロンリーハーツ植物紀行
7月3日、藤里駒ヶ岳と岳岱ブナ林

藤里駒ヶ岳(標高1158m)は昨年、紅葉時に一度、登っている(記録はこちら)が、
夏場にどんな花が咲くのか、わからなかったので、7月3日に確認に行ってみた。
この日は平日だし、ここはクマさん密度の高い山なので、クマ除け?ホイッスルを吹きながら入山。

田苗代湿原と藤里駒ヶ岳

黒石沢登山口から歩いてすぐの田苗代湿原ではニッコウキスゲらしき花が疎らに咲いていた。

ウラジロヨウラク Menziesia multiflora ニッコウキスゲ(ゼンテイカ)
Hemerocallis dumortieri var. esculenta

近寄ってみたらやはりニッコウキスゲだった。一応、今年初のニッコウキスゲになる。

ニッコウキスゲの小群生。

この日の入山者は我独りかと思ったら、駒ヶ岳下山後、再び立ち寄った湿原で初老の男性一名に遭遇。
「昨年、ここのニッコウキスゲは湿原がオレンジに染まるほどみごとだった。それをまた見たくてはるばる兵庫県からやって来たが、
今年はさっぱりだね。いったいどうしたんだろう。」とお嘆きだった。
それに対し、「昨年はたぶん当たり年だったんでしょう。これから二、三年は裏作が続きそうですね。」と答えておいた。

サギスゲ Eriophorum gracile
とミツガシワの葉っぱ
トキソウ Pogonia japonica

この湿原にはワタスゲが無く、代わりにサギスゲが少々。
トキソウがパラパラ咲いていたが、先の男性の話では、この花に限っては今年の方が多いようだとのこと。

トキソウ Pogonia japonica

湿原におさらばして駒ヶ岳山頂をめざし、旧コースを登る。
そのためには樹林帯に入らなければならない。

旧コースのブナ林 旧コースのロープ箇所

そこに花は皆無だった。
稜線に出たら、晴れてはいるものの、雨後のもやのせいで視程が極めて悪く、白神山地の眺めもさっぱりだった。

駒ヶ岳稜線から北側、白神山地を望む。

稜線や山頂に花はほとんど無し。
イワカガミ(たぶんオオイワカガミ)やシラネアオイは咲き終わった後で、
強いて挙げると、下界にもあるタニウツギと亜高山性はゴゼンタチバナくらいか。
下山に使った新道の稜線ではハクサンシャクナゲが少し咲いていた。

タニウツギ Weigela hortensis ハクサンシャクナゲ
Rhododendron brachycarpum

ゴセンタチバナ Cornus canadense

新コース下山途中から駒ヶ岳東面を振り返る。

新コースのブナ林

ブナの芽生え ギンリョウソウ Monotropastrum humile

新コースのブナ林の中で咲いていたのはギンリョウソウとツクバネソウくらいだった。
今回の藤里駒ヶ岳、今年訪ねた中では花が最も少ない山行きになるかもしれない。


藤里駒ヶ岳の山麓、岳岱(だけだい)にはみごとなブナ林がある。今回は駒ヶ岳の行きと帰り、二回立ち寄って散策してみた。
ここのブナ林は下草にササが少なく、岩がゴロゴロしているところも有った。

岳岱のブナ林


400年ブナ


サンカヨウ Diphylleia grayi
の実

このブナ林の林床にはギンリョウソウがうじゃうじゃだった。
既に花が終わり、実になっているものも有った。

ギンリョウソウ Monotropastrum humile
年季が入って凄味を増した株。
ギンリョウソウの実。目玉おやじが二人。


次(鳥海山)へ行く。
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(本頁は2019年9月28日にアップしました。)