神々の遊ぶ庭とはツンドラか、はたまたカシミール
ヌタクカムウシュペ(大雪山)花紀行・序曲(1991/07/17〜18)

3.高嶺の花達

続いて、紹介するエゾツツジ、イワブクロ、コマクサの三種は個人的にはちょっと懐かしい花達。
いずれも私の故郷の秋田駒ケ岳でよく見かけるせいだろう。
エゾツツジは、とても鮮やかな色の花。丈が10〜20センチ程度ととても小さく、蕾の時期は丸みがあって、ちょっと迷ってしまうが、咲き出すとやはりツツジだ。
本州では、岩手山や八幡平の一部にもあるが、量的には秋田駒がトップ、そのすぐ南の和賀山塊が南限と言われる。
ひょうきんなキャラクター、イワブクロは鳥海山が南限。
エゾツツジ Therorhodion camtschaticum とイワブクロ
イワブクロ Pennellianthus frutescens
この山のイワブクロ、コマクサは、先のミネズオウ同様、東北のものより色が濃いように感じた(参考までに秋田駒ではこんな感じ ⇒ コマクサ イワブクロ
マクサ Dicentra peregrina
コマクサのアップ イワウメ。ピンク味の強い個体。
キバナシオガマは北半球の極地や高山に広く分布する植物だが、日本国内ではここ大雪山だけと聞く。
丈は10センチ程度と思ったより小さかったが、アップで見るとやはり立派だ。
キバナシオガマ Pedicularis oederi
本州では全く見られない三種を紹介。
メアカンキンバイ Potentilla miyabei
ミヤマキンバイ Potentilla matsumurae に較べ、全体が青白い印象
チシマキンレイカ(タカネオミナエシ) Patrinia sibirica
エゾコザクラ Primura cuneifolia
国内では北海道のみ。本州には変種のハクサンコザクラ P. cuneifolia var. hakusanensisが産する。
エゾコザクラ Primura cuneifolia の群生
サキシフラガ Saxifraga(ユキノシタ科ユキノシタ属)仲間には、いかにも高山植物然とした花が多い。
北アルプスではクモマグサ S. merkii var. idsuroei、シコタンソウ S. bronchialis ssp. funstonii var. rebunshirensis などが一般的だったが、
ここではチシマクモマグサ S. merkii 、クモマユキノシタ S. laciniata に何度も出会った。
どちらも雪消えの遅い礫地にひっそりと生えていたが、これだけの株になるまでにはいったい何年かかっているのだろう。
不用意に踏み潰したりしないように気をつけたいものだ。
チシマクモマグサSaxifraga merkii
クモマユキノシタ Saxifraga laciniata
地味花で恐縮。この二種も本州では見られない。
チシマヒメイワタデ Pleuropteropyrum ajanense
この蕾はウスユキトウヒレン Saussurea yanagisawae だろうか。

最後に4.カシミール♪が聴こえる
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(本頁は2009年2月7日にアップしました。)