五月の出羽丘陵で花探し |
秋田市の南の出羽丘陵に高尾山という標高400m前後の低山が有る。
例年ならば、カタクリやシラネアオイを観るべく、大型連休の前や最中に一度は訪れている場所(昨年5月1,2日の記録はこちら)なのだが、
今年は他の山に行くのが忙しく、寄れなかった。
遅くなってしまったが、5月8日に訪ねてみた。
5月8日の高尾山は春紅葉もそろそろ終わり、深緑に変化中だった。
カタクリはとっくに終わり、シラネアオイも最後のひと花のレベルだった。
カタクリ Erythronium japonicum の結実モード シラネアオイ Glaucidium palmatum
ニリンソウはまだ咲き残っていた。
ニリンソウ Anemone flaccida
ニリンソウの小道はまだ何とか見れる。
ニリンソウとオオバキスミレ
オオバキスミレ Viola brevistipulata オオバキスミレの群生地
この山はオオバキスミレの群生もみごとで、例年なら今頃がピークなのだが、今年はペースが早いようで終了間近だった。
代わって咲き出しているのは、地味な花ばかり。
ユキザサ Maianthemum japonicum
ツクバネソウ Paris tetraphylla チゴユリ Disporum smilacinum
マムシグサの仲間 ヒトリシズカ Chloranthus japonicus
キブシ Stachyurus praecox
花はまだ咲いていないが・・・
モミジガサ Parasenecio delphiniifolius トガヒゴタイ
Saussurea nipponica subsp. Muramatsui
これからの季節、しばらくの間、低山林床は暗くなり、やぶ蚊も多く、ほとんど近寄らなくなってしまう。
これは今回、あちこちで見かけたスミレ。
タチツボスミレの仲間だと思うが、それ以上のことは分からない。
タチツボスミレの仲間
こちらは出羽丘陵ではなく、平地にある道の駅の駐車場、コンクリートブロックとアスファルトの隙間。
よくこんな場所に生えるもんだといつも感心するド根性スミレ二種。
アリアケスミレ Viola betonicifolia var. albescens (ただの)スミレ Viola mandshurica
5月11日はエビネを観るべく、近くの出羽丘陵雑木林を彷徨う。
エビネはなかなか見つからないのだが、この類いはいっぱい有って、ドッキリの連続。
ウラシマソウ Arisaema urashima マムシグサの仲間
エビネの方は、二時間近く探して僅か四本しか見つけられなかった。
山盗りのせいではないと思うが、二十五年前と比べても明らかに少なくなった。
エビネ Calanthe discolor
このタンポポは総苞が反り返らないので
在来のエゾタンポポ Taraxacum hondoense のようだ。ミツバアケビ Akebia trifoliata
雌花を見ると既にアケビの実の赤ちゃんが用意されていた。
次(八塩山)へ行く。 管理者注:本頁の写真は(`◇´)何人たりとも無断使用はまかりならん!
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(本頁は2018年6月1日にアップしました。)