鳥海山の花図鑑4.北東斜面編

(本頁は「鳥海山の花図鑑3晩夏〜秋編」の続きです。)

【北東斜面編】

北東側から登る祓川コースを辿ると、今までの鉾立コース、湯の台コースとは、花の顔ぶれがちょっと違う。
スタート地点の祓川の標高は約1200m。

祓川コース・竜ヶ原湿原
2015/07/11

ヒオウギアヤメ Iris setosa
初夏から初秋まで長期間咲いている。
2013/09/10
ミクリゼキショウ Juncus ensifolius
祓川登山口付近にて。
2013/09/10

ほどなく樹林帯の登りになるが、高木は少なく(ダケカンバはみごと)、低木林や広葉草原が続く。

ベニバナイチゴ Rubus vernus
2013/08/11
ベニバナイチゴの実
2015/09/27

低木類は他にハリブキやクロヅル、マルバシモツケ、オガラバナなどを多く見かけた。

ヒロハユキザサ(ミドリユキザサ) Maianthemum yesoense
2013/08/11

カラマツソウ
Thalictrum aquilegifolium var. intermedium
ミヤマカラマツとの識別はこちら参照。
2015/07/11
ミヤマカラマツ
Thalictrum filamentosum var. tenurum
康新道で見かけた。
2015/07/11

モミジカラマツ
Trautvetteria caroliniensis var. japonica
2015/07/11
祓川コースの雪渓とミズバショウ
2013/08/11

祓川コースは花の種類が少ないし、しかも地味な花ばかりの印象(御浜付近に多いハクサンイチゲやニッコウキスゲは皆無)だが、それには理由があるようだ。
残雪が多すぎて、いろいろな花が生育する余裕が無いのだろう。
真夏以降に行っても、ミズバショウのような春の花が咲き出したりしていて、不思議な気分になってしまう。
雪田性のフロラ、ヒナザクラやイワイチョウ、チングルマは多いが、季節に関係なく、雪が融けだした場所から順次咲き出している。

祓川コースの雪渓(康新道との分岐付近)
2013/08/11

ヒメクワガタ Veronica nipponica
康新道との分岐付近雪渓下にて。地味なので見過ごしやすい。
1988/09/18
アラシグサ Boykinia lycoctonifolia
康新道で見かけた。
2015/07/11

康新道を辿ると、祓川コースを真っすぐに登った場合とは違うタイプの花が咲いている。

ヨツバシオガマ Pedicularis japonica
2015/07/11

康新道断崖付近の花たち。
イワブクロ、ホソバイワベンケイ、チョウカイフスマ、ミヤマキンバイなど。
2015/07/11

チョウカイフスマやイワブクロを見るならば、康新道の方が良さそうだ。

チョウカイフスマとイワギキョウ。
2015/07/11
アオノツガザクラ Phyllodoce aleutica
2015/07/11

イワウメ Diapensia lapponica var. obovata
2015/07/11

康新道岩壁付近の草紅葉。ホソバイワベンケイ、チョウカイフスマなど。
2015/09/27

チョウカイフスマの草紅葉。
2015/09/27


【山麓で見た花】

鳥海山は山体が大きく、広大な裾野を有している。
多くはブナを主体とした広葉樹林やスギの植林地だが、一部、ススキ草原や湿原も有る。
ここに生育する植物は種類が多く、どれを取りあげるか迷ったが、思いつくままホンの一部だけをピックアップしてみる。

アズマシロカネソウ Dichocarpum nipponicum
百宅にて。
2010/05/06

ザゼンソウ Symplocarpus foetidus
百宅にて。
2010/05/06
ミズバショウ Lysichiton camtschatcense
山麓にも多いが、写真は祓川コース上部で真夏に見たもの。
2015/07/11

レンゲツツジ Rhododendron molle subsp. japonicum
桑ノ木台湿原にて。
2018/06/04

レンゲツツジとニッコウキスゲ。
ニッコウキスゲは鳥海山の北側、東側にはほとんど無いが、
猿倉コース入り口のお花園湿原では少しだけ見られる。
2016/06/29
オニシオガマ Pedicularis nipponica
半寄生植物。丈が1m近いものも有る。
中腹の善神や大清水付近で見かけた。
2013/09/10

バイカモ Ranunculus nipponicus var. submersus
西山麓の牛渡川(鳥海山の伏流水が湧き出すところ)に群生していた。
2015/07/03



花図鑑シリーズ・小目次
 早坂高原の花図鑑(1.六月〜七月上旬)  ・・・(2.七月中〜下旬)  ・・・(3.七月下旬〜八月上旬) 
  ・・・(4.八月中〜下旬)  早坂高原の花図鑑(5.九月〜、おわりに)  
 男鹿寒風山の花図鑑1(春〜夏)  男鹿寒風山の花図鑑2(夏〜秋) 
 焼石岳の花図鑑1.六月編  ・・・2.七月編  ・・・3.八月編  ・・・4.秋田斜面、南本内岳編  ・・・5.紅葉、いにしえ編  
 森吉山の花図鑑1  森吉山の花図鑑2
 鳥海山の花図鑑1初夏編  鳥海山の花図鑑2盛夏編  鳥海山の花図鑑3晩夏〜秋編  鳥海山の花図鑑4北東斜面編
 秋田駒ヶ岳の花図鑑1.初夏編  秋田駒ヶ岳の花図鑑2.盛夏編  秋田駒ヶ岳の花図鑑3.晩夏〜秋編 
 早池峰山の花図鑑1.初夏編  早池峰山の花図鑑2.盛夏編  早池峰山の花図鑑3.晩夏〜秋編 
 月山の花図鑑1.初夏編  月山の花図鑑2.盛夏編  月山の花図鑑3.晩夏〜秋編  月山の花図鑑4.弥陀ヶ原、いにしえ編  
 八幡平・大場谷地の花図鑑1  八幡平・大場谷地の花図鑑2  


へ行く。
裏庭トップに戻る
モガ狂トップに戻る
管理者注:本頁の写真は(`◇´)何人たりとも無断使用はまかりならん!
(本頁は2019年2月15日にアップしました。)