鳥海山の花図鑑2.盛夏編 |
(本頁は「鳥海山の花図鑑1.初夏編」の続きです。)
【盛夏編】
概ね七月中旬から八月上旬にかけて咲く花を扱ってみた。
鳥海山としては、花の種類、量ともにピークに達する時期かなと思う。
鉾立コースを歩くと、御浜から七五三掛付近にかけては、切れ目なく花が咲いている。山頂に続く外輪山稜線にも花が多くなる。
長坂道稜線のお花畑。
2018/07/20
ニッコウキスゲ(ゼンテイカ)
Hemerocallis dumortieri var. esculenta
場所によって群生する。また開花数は
年によってばらつきがあり、2018年は当たり年だった。
西鳥海山や湯の台コースには多いが、山頂部や東斜面には無い。
2018/07/20ヨツバシオガマ Pedicularis japonica
鳥海山では全体に多く、中腹から山頂部まで広く生育。
2018/07/20
ハクサンシャジン(タカネツリガネニンジン) Adenophora triphylla var. hakusanensis
稀に純白も見かける。写真は湯の台コース八丁坂にて。
2008/08/12
ハクサンシャジンの濃色タイプ。
湯の台コース八丁坂にて。
2008/08/12シロバナトウウチソウ Sanguisorba albiflora
ときに赤みの強い株も見かける。
2018/07/20
御浜付近のお花畑。
2018/07/20
タカネアオヤギソウ
Veratrum maackii var. longibracteatum
2018/07/20トウゲブキ Ligularia hodgsonii
ニッコウキスゲと並び、真夏の鳥海山を
代表する花。
2018/07/20
クルマユリ Lilium medeoloides
鉾立付近にも咲いている。
2018/07/20ハクサンフウロ
Geranium yesoemse var. nipponicum
2018/07/20
ミヤマウスユキソウ(ヒナウスユキソウ) Leontopodium fauriei
花がやや古くなった株。月山に較べると、数は少ない。
2018/07/20
ミヤマキンポウゲ Ranunculus acris var. nipponicus
2014/07/20ネバリノギラン Aletris foliata
2014/07/20
チョウカイアザミはチョウカイフスマと並ぶ鳥海山の固有種。
チョウカイアザミ Cirsium chokaiense
2018/07/20チョウカイアザミのアップ。
花(総苞)は粘液を分泌しているが、食虫植物では無い。
2018/07/20
御田ヶ原付近のお花畑。左奥に月山。
2018/07/20
ミヤマトウキ(イワテトウキ)
Angelica acutiloba subsp. iwatensis
2018/07/20オンタデ
Aconogonon weyrichii var. alpinum
2018/07/20
ハクサンシャクナゲ
Rhododendron brachycarpum
2018/07/20コバイケイソウ Veratrum stamineum
2018/07/20
低木では他にマルバシモツケやミヤマホツツジを多く見かけた。長坂道ではオオバギボウシも見かけた。
外輪山稜線を進む。
ミヤマコウゾリナ Hieracium japonicum
2018/07/20
イワオトギリ
Hypericum kamtschaticum var. hondoense
2018/07/20シラネニンジン Tilingia ajanensis
2018/07/20
山頂が近づくにつれ、花の種類は少なくなるが、
代わりに山頂部でしか見られない花たちが出て来る。
イワブクロ Pennellianthus frutescens / Penstemon frutescens
2018/07/20
イワブクロは、東北では八甲田、岩手山、秋田駒ヶ岳でも見られるが、量的には鳥海山が多く、しかも南限とのこと。
チョウカイフスマは言わずと知れた鳥海山の固有種。
イワギキョウは東北では少なく、鳥海山以外は八甲田、岩手山のみ。
チョウカイフスマ
Arenaria merckioides var. chokaiensis
2018/07/20イワギキョウ
Campanula lasiocarpa
2018/07/20
次(3.晩夏〜秋)へ行く。 管理者注:本頁の写真は(`◇´)何人たりとも無断使用はまかりならん!
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(本頁は2019年2月15日にアップしました。)