2015年ロンリーハーツ植物紀行
晩夏〜初秋の鳥海山麓

8月下旬のとある日、鳥海山がよく見えた。これは久しぶりのこと。個人的には7月11日(祓川から登山した日)以来だろうか。
その姿はやけに黒く感じた。今頃の季節、こんなに残雪が少ない、黒鳥海を見るのは珍しいように思う。
この日は久々に鳥海山の北側山麓を周回してみた。
旧鳥海町・猿倉付近より。

旧鳥海町・猿倉付近より。

祓川付近より山頂部を望む。

奥山牧場にて。

鳥海高原より。

冬師付近から。

仁賀保から。

中腹や山麓で見かけた花たち
エゾオヤマリンドウ
Gentiana triflora var. japonica subvar. montana
シロバナトウウチソウ Sanguisorba albiflora

ミズギク Inula ciliaris

サラシナショウマ Cimicifuga simplex

ジャコウソウ Chelonopsis moschata

オニシオガマ Pedicularis nipponica 二態
8月下旬 9月中旬
オニシオガマは国内のシオガマギク属 Pedicularis としては最大であり、でかいものでは1m近くなる。
太平洋側にお住まいの皆様には馴染みが薄いかもしれないが、日本海側や奥羽山脈の一部の山岳では割と普通に見られる。

9月になったら、また鳥海山が見えない日がしばらく続いた。
山麓の仁賀保高原ではススキがさかんと穂を上げていた。

ススキ Miscanthus sinensis

ススキの穂は新鮮なうちは赤みを帯びているが、
中には白っぽいものもあった。
たぶんヤマハギ Lespedeza bicolor

【どうして秋田の高原には花が少ないんだろう】
仁賀保高原だが、牧草以外はススキやオオイタドリが茂ってるくらいで花はさっぱりだ。
秋田には他にも由利原高原や田沢湖高原など○○高原は幾つかあるものの、
どこも同じような状況だ。(植栽を除けば)白樺の木も無い。
右写真は先月中旬訪ねた高峰高原(群馬と長野の県境)の様子。
ご覧の通り、花の量が多く、種類も豊富だ。
この時期はヤナギランやシモツケソウなどピンクの華麗な花が多かったが、
今頃は青紫のマツムシソウが盛りと思われる。
関東から中部地方にかけての高原、近畿の伊吹山あたりまでは、
高原イコール花の咲き乱れる処になっているらしい。
秋田の高原にはハギやゴマナ、ハンゴンソウ、ヨツバヒヨドリ、アザミ類などは
比較的多く見かけるがいずれも花は地味。
綺麗どころではオミナエシやツリガネニンジンなどもあるが絶対量が少ない。
どうして秋田の高原には花が少ないんだろう。




仁賀保高原の採草地

オミナエシ Patrinia scabiosifolia ヨツバヒヨドリ Eupatorium chinense ssp. sachalinense

カワラナデシコ Dianthus superbus var. longicalycinus オオイタドリ Polygonum sachalinense

以下、私の勝手な解釈を述べると・・・
信州の高原は標高1000mから2000mくらいの高さに有るものが多い。このくらいの高さだとブナ帯上部から亜高山帯に位置し、草原が維持されやすい。
冷涼な気候を好む北方系、大陸系の草花にとっては居心地のいい環境かもしれない。
それに対し、秋田で○○高原と呼ばれる草原は標高が400〜600mとすごく低い。元はブナなどの森林だったところが伐採され、見た目だけ草原になったものが多い。
そのまま放置すれば灌木の藪を経てやがては森林に戻る場所だ。よって草花が少ないのは当然かもしれない。
私の知る範囲では、青森や山形、岩手(一部例外有り⇒こちら)、新潟の高原も秋田と同じような状況だったが、宮城や福島ではどうなんだろう。

9月中旬のある晴れた日の仁賀保高原
この日は赤鳥海になっていた。
赤鳥海


次(9月下旬の月山or鳥海山行くよ〜
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(本頁は2015年11月7日にアップしました。)