八幡平周辺新緑狩り紀行3
♪ぶなの森の葉隠れ姫

八幡平の帰り道、別山域の某ブナ林に寄ってみた(場所は内緒だよん)
あいにく天気は下り坂で、時折、雨がパラパラと落ちてきた。
それを察してかキクザキイチゲは最初から花を閉じていた。
                                                  うたげほがいにぎわしや

ξ`◇´ξ ぶな〜の森の葉隠れに宴寿ひ賑はしや〜♪
 (シューマン・作曲、石倉小三郎・訳、「流浪の民」より)

小さな流れの縁でピンクの花を咲かせる小さなお姫様に出会う。そのお名前は
トガクシソウ(トガクシショウマ) Ranzania japonica 2008/05/17
メギ科の一属一種。日本固有種。本州の日本海側、長野県北部から青森までのブナ帯に分布。
と言っても、ブナ林ならどこにでもあるわけではなく、ある特定の条件が揃った場所にまれに生える。ブナ王国秋田でもほんの数ヶ所でしか見つかっていないと聞く。何かとても気難しいお姫様のようだ。
しかも・・・(-_-;)常に山鳥に狙われている。

場所を内緒とした理由がお分かり頂けましたかな。

草姿は一見イカリソウに似るが、同じメギ科でも低木となるメギ属やヒイラギナンテン属に近いとの説もあり。
「ブナの森の舞姫」とでも形容したいが、不規則な形の葉を常に上にかざしたような形で咲いてるので、阿波踊りを踊っているようにも見える。
ここで私が出会った株はいずれもなよなよと頼りなさそうな御姿で、花数は1,2個と少なかった。
いっぱい花をつける大株は既に山鳥されてしまったのか、はたまた元々そういう血筋の集団なのか。
崖のような斜面にポツリポツリと生えていたが、稀には他の植物と混じることもあった。
さて、お姫様は何処へ?
イチバン先頭に居りました。 シラネアオイと較べると
いかに小ぶりで華奢であるかがわかります。
シラネアオイ Glaucidium palmatum
は山野草にしては珍しく花もでかいし、綺麗な薄紫の色がついてる。
一属一種、日本固有種だが、こちらはわりと最近、シラネアオイ科としてキンポウゲ科から独立した。そうなると一科一属一種。
トガクシソウ同様、日本海側地方に分布の偏りのある植物だが、生育範囲は少し広くて、本州中部以北から北海道の夕張山系辺りまでと聞く。
たまたま日光白根山で最初に見つかったこと、葉がタチアオイのそれに似ていることから、この名がついたと聞くが、この命名にはどうも納得が行かない。何故なら白根山より北に行けば、行くほどいっぱい生えているのだから・・・。他に似たような花が無いので、葉よりも花に着目した命名は出来なかったのだろうか。
関東以西では超珍しい植物かもしれないが、秋田では比較的普通に見られる。高山に多いが、場所によっては標高100m足らずの丘陵でも見かける。一般的には、雪の多いところ、雪崩が発生するような斜面を好むと言われるが、平坦なブナ林の下でもときどき見かける。
昔、北海道に修学旅行に行った時、函館山や藻岩山ではそれこそ(`◇´)雑草のごとく生えているのを見たが、現在でもそうなのか。
ショウジョウバカ
ツバメオモト
以上、2008/05/17撮影。
ブナの森のお姫様達の撮影に夢中になっていたら、雨がだんだん強くなって来た。
そのうち、雷が鳴り、雹まで落ちて来る始末。
久々に(^^;)ずぶ濡れを体験。デジカメが故障しないかとヒヤヒヤものだった。
31132.ami@京都    5月18日(日) 23時43分
シラネアオイの花を初めて見たのは20年以上前の当時の比叡山高山植物園、
図鑑で派手な山野草ナンバーワンと思っていたものの実物は山野草らしからぬ(花が大きいと園芸種と思い込んでて)葉と花のバランスと紫色には心躍りました。
それが「比較的普通に」とは、所変われば、日本は広いです。

ブナ林のお姫様はトガクシショウマですか?まったく図鑑だけの世界です。
31138.メルモ@都内某所    5月19日(月) 9時57分
この春の日本海側・花旅行で、シラネアオイの群生を初めて見ました。
amiさんもおっしゃっているように、山野草ばなれした風情で、そこだけ植栽したかのような印象、でもあれが自然なんですよね。
街野草は太刀打ちできないなあ・・・。
31142.浜っ子@福島    5月19日(月) 13時13分
もうさま、水芭蕉とブナ林の新緑、そして・・・お姫様の写真をありがとうございました。
この花を図鑑でみて一目ぼれ。一番山で会いたいお花です。
実際には、お姫様には一度しか会ったことがありません。とある本で自生地に付いていたマークを発見!
わざわざ単独行で見に行き、出会えたときのよろこび・・・もう様もさぞやと思います。

お姫様は気難しいのですね。
そういえば、私が出会ったのも水芭蕉で有名な地域の中でもたった一箇所、ブナ林の谷筋でした。
写真をとりまくったのですが、薄暗い&谷風でゆられる姿を撮影するのが大変で、ピントが合った写真は1枚ぐらいしかありませんでした。
もう十数年前の話。まだあの群落はあるのかなぁ。

シラネアオイは、種から育てると、当地でも比較的容易に栽培できます。実家では母が種を取り蒔きしたものがかなり増えて群落になっています。
でも、自生しているお花はまた風情がちがいますね。
・・・

別の低山で見かけたシラネアオイ達
低地のシラネアオイ
標高50m程度の丘陵の雑木林で見つけた。2008/04/30
高山の雪崩れ斜面では素晴らしい大群生になることもある。そのうち機会をみて撮影に行きたいと思っているが、
下写真は昔、低地で見かけたミニ群生。
シラネアオイのミニ群生。
場所は標高100m程度の低山。そこはブナではなくアカマツの林だった。
西日のせいか、はたまた当時使っていたフィルムのせいなのか、赤味が強く写っている。
1990/05/14 

31146.毛蕊花@平日モード    5月19日(月) 21時13分
・・・(一部略)
浜っ子さん>この花を図鑑でみて一目ぼれ。一番山で会いたいお花です。実際には、お姫様には一度しか会ったことがありません。
>とある本で・・・お姫様は気難しいのですね。
>そういえば、私が出会ったのも水芭蕉で有名な地域の中でもたった一箇所、ブナ林の谷筋でした。


も(^o^;)しかして●瀬の●ケ岳北西面の沢ですか?
あそこは有名です。私は開花時期には行けておりませんが、秋に行って枯れかかった葉と白い実はしっかりと見ております(今から30年以上前の話)。

>写真をとりまくったのですが、薄暗い&谷風でゆられる姿を撮影するのが大変で、ピントが合った写真は1枚ぐらいしかありませんでした。

今回と同じ場所は1995年にも訪ねておりますが、
いかんせん♪ブナの森の葉隠れ〜なので光量が乏しく、三脚は使ったものの、ちょっとした風にもなよなよして・・・
100枚超写したつもりですが、まともに見れたのは(T_T)僅か数枚でした。

メさん>amiさんもおっしゃっているように、山野草ばなれした風情で、そこだけ植栽したかのような印象、でもあれが自然なんですよね。

日本の山野草でもシラネアオイは特別というか異色です。
♪ブナの森の葉隠れ〜に咲く草の花は白くて小さくて地味なものばかりなのに、この植物だけは花がでかくて色がついてます。不思議ですね。

31171.浜っ子@福島    5月20日(火) 21時5分
もう様
>も(^o^;)しかして●瀬の●ケ岳北西面の沢ですか?
>あそこは有名です。私は開花時期には行けておりませんが、秋に行って枯れかかった葉と白い実はしっかりと見ております(今から30年以上前の話)。

そのとおりです!有名なところとはしりませんでした。
この沢の前後には生えていないのですよね。
どうしてあそこにだけ?不思議でした。

先ほどPC内を探していたら、そのときの写真を発見しました。(右上写真)
浜っこさん提供のトガクシショウマ

(フィルムをスキャンしたものですけれど)で、そのときの尾瀬ヶ原のお気に入りの写真も(↓)。
6月初旬です。


31173.毛蕊花@平日勤労モード    5月20日(火) 23時8分
わっ( ̄(エ) ̄;)
浜っこさん。ありがとございました。
・・・で31171の二枚目、尾瀬ヶ原ですが、黄色い水平線のように見えるのはもしかしてリュウキンカですか。だとしたら( ̄(エ) ̄;)凄いことです。
31205.メルモ@流浪の民    5月21日(水) 21時3分
今、「夏の思いで」を練習しています。
自分も知っていて、みんなもよく知っている曲をちゃんと歌うのは難しいです。
余計な知恵がついちゃって、♪〜の花がにおっている
なんて歌詞のところで、あの匂いは別に嗅がなくてもいいなあ、なんて考えてしまうのじゃ。
31210.浜っ子@福島    5月21日(水) 21時40分
・・・
>ところで31171の二枚目、尾●ヶ原ですが、黄色い水平線のように見えるのはもしかしてリュウキンカですか。だとしたら( ̄(エ) ̄;)凄いことです。

そうなんです。これは確か竜宮付近で撮った記憶があります。
この時期、水芭蕉のほかにこのリュウキンカの群落も見事なのです。
ほかにもパンフレットによくある風景もとれました。

・・・(一部略)
メルモさん、水芭蕉って香りが???なのでしょうか?
ぢつは、これが咲く沢沿いはとても甘い良い香りがしたのです。
「歌のとおりだわ〜(ウットリ)」と思ったのですが、違う花の香りだったのかしら・・・だとしたらなんのお花だったのかなぁ〜
31227.メルモ@なつのおもいで    5月23日(金) 2時9分
・・・(一部略)
#31210 浜っ子さん
> メルモさん、水芭蕉って香りが???なのでしょうか?

すみません、実は群生している場所の空気を吸ってみたことがありません。
「夏の思いで」を初めて歌った中学生の頃、先生から「あれはそんなに良い匂いじゃない」と教えられ、
その後何度か鼻をくっつけて嗅いでみる機会があって、やはり芳香とは感じられなかったので、夢見て匂うほどじゃないんだなと納得してました。
作詞なさったE間章子さんも、あれを書いたときはO瀬に行ったことはなかったという話ですし・・・。
そんなに甘い香りなら、一度はちゃんと嗅いで実感してみたいです。
31229.樹音@蝦夷    5月23日(金) 8時12分
香り・・ まんずは一言 彼女(何故女性かは樹音的発想)は「サトイモ科!!」つまり・・ (困)ですな。。
ついでに同属の黄色いのの英名は「スカンクキャベジ」っす。

まぁ〜、踏んずけたりしなけりゃ、開花期に実害が有るほどではないですけんど・・。

もひとつついでに・・ クロユリの香りの確認 食前は止めましょう!
但し人生の中で一回は必要かも!? 有る意味「濃厚」な香り? です。。
┬┴┬┴┤π`;) 尾瀬にまた行ってみたいなあ〜

最後に、話はガラガラガラ〜((((((戸 変わるが、地球温暖化がこのまま進めば、今世紀末にはブナの森が日本から消滅すると言う予測が最近、公けから発表になった。
そうなると、 うぅぅぅぅ(;TДT) 葉隠れ姫の運命はこれいかに?!

次(初夏の大場谷地)行くよ〜
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管理者注:本頁の写真は(`◇´)何人たりとも無断使用はまかりならん!
(本頁は2008年5月30日にアップしました。)