2018年ロンリーハーツ植物紀行
5月1日、白きエンゴサクの東根山へ。1

昨年末、拙fb上でオトメエンゴサクが話題になった折りにfb友のEriko Takahashiさんから岩手の東根山には白いオトメエンゴサクが咲くと教えて頂く。
ずっと気になっていたので、そろそろ咲いてるだろうかと5月1日に訪ねてみた。
なおこのお山、読みはずっと「ひがしね」山と思っていたが、登る直前、「あずまね」山だと知る。
山麓から見た東根山

登山口の案内板

登山口の標高は210mなので、山頂までの標高差は約720m。今年、登る山としては今のところ一番の標高差だ。
初めはスギの植林地だが、初っ端から花が多いなと感じる。
ヤブレガサ Syneilesis palmata セントウソウ Chamaele decumbens

皆さんには笑われるかもしれないが、まずはヤブレガサに感動。
この植物、秋田県では割と珍しい部類なのだ(県北部の大館市まで行かないと見られない)。
野生のヤマブキも秋田では少ない。
キブシ Stachyurus praecox ヤマブキ Kerria japonica

ヤグルマソウ Rodgersia podophylla オオバショウマ Cimicifuga acerina ?

ヤグルマソウは秋田にも多いが、オオバショウマ(?)は珍しい。と言うよりも皆無だ(花はまだ見たことが無い)。
これらの葉っぱを観られただけでもわざわざ秋田市から出て来た甲斐が有ったと思った。

ヒメアオキ Aucuba japonica var. borealis

スギ林の下にはエンレイソウが多かったが、途中から立派な白い花を付けたエンレイソウが参入して来た。
これも秋田では(大館鹿角エリアを除いて)珍しい種類だ。
ミヤマエンレイソウ(シロバナエンレイソウ)
Trillium tschonoskii

エンレイソウ Trillium smallii シュロソウ Veratrum maackii var. japonicum
だろうか。

スギ林から広葉樹林に変わる頃から、シラネアオイをちらほら見かけるようになった。

登るにつれ、その密度は増加傾向。
シラネアオイ Glaucidium palmatum

量的にはニリンソウも多いなと思った。
ニリンソウ Anemone flaccida

一の平付近でオトメエンゴサクの白花数株に遭遇。
一般的な青花もマッタク無いわけではなかったが、ここでは真っ白がメジャーな感じ。
オトメエンゴサク Corydalis fukuharae

スミレ類はスミレサイシンが多かったが、
スミレサイシン Viola vaginata

中腹でそれとは明らかに違うスミレを見つけた。
アケボノスミレ Viola rossii だろうか。

もしアケボノスミレだとしたら、人生初めての出会いということになる。


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(本頁は2018年5月25日にアップしました。)